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本日も良い一日をお過ごしください、と可愛らしい笑顔でアイスティーを手渡してくれた店員さんに会釈をしてからカフェを出ると、先にドリンクを受け取っていた彼は店の外でスマホを弄っていた。
｢違うの飲みたくならないの？｣
｢ここのアイスティーすごく美味しいのでどハマりしてしまって… じゃなくて！｣
｢ん？｣
｢代金お返しします｣
そう言ってカバンから財布を取り出そうとするが、彼の手に優しく阻まれる。
｢お願い、僕にご馳走させてよ｣
｢ですからそういうわけには…｣
｢うーん、なかなか手強いね君｣
｢はい？｣
思わず聞き返すと彼は慌てて、ごめん変な意味じゃないから気にしないで、と口早に言ってのけた。
｢…… ｣
｢それじゃあ、また後でね｣
｢後で…？｣
｢うん、後で｣
バイバイ、と柔らかい笑顔で手を振り、彼は行ってしまった。
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作者名：ココア豆乳 | 作成日時：2021年7月1日 17時
