居ない。 ページ38
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「おい、A……A?」
何で居ないんだ、アイツ。
飯も食べ掛けだ。
ジーノが30分後に迎えに来るというのに。
「市長、おはようございます。」
「ああ、シビラ。Aをみてないか。」
「A様、ですか?見ていませんが……探してきましょうか?」
「ああ、頼む。見つかったらジーノが今から30分後に迎えに来ると伝えろ。」
「はい、承知いたしました。」
シビラが頭を下げている隣をオレは通り抜けて自室に向かう。
何でアイツはいきなり居なくなった。
忘れ物か?
慣れていないから迷っているのか?
どちらにしろ、シビラが見つけてくれるだろう。
オレは私室の扉を開ける。
そして目に入ったのは爆弾魔のフーゴ・ドレッセル、無作法にもソファーに勝手に座っている。
「よぉ、市長さん。」
「……今日は早いんだな。」
「まぁな。」
オレは静かに扉を閉めるとボマーに依頼の説明をするためにボマーの向かい側に座る。
「そういえば、秘書、増やしたのか?」
「は?」
「さっきすれ違ったんだよ、ここら辺じゃ珍しい黒い眼に黒髪の女。スーツ着てたから、また増やしたのかと思ってよ。」
黒眼に黒髪、どう考えてもAだろう。
オレは依頼の話より先にAの話を聞く事にした。
「それはどこに向かった。」
「さぁな、だが東に向かってたぞ。」
「東……。」
シビラが向かって行ったのは西、反対の方向か。
「ボマー、少し待てるか。」
「あ?お前は俺を何だと思ってんだよ」
「待てが出来ない犬だろ」
「おい!」
ボマーの文句を横で聞き流して、オレは一人東に向かって行った。
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ザックの嫁 - 海野水さん» そうかアッチの漫画か (2020年4月20日 16時) (レス) id: 623f3ee5b5 (このIDを非表示/違反報告)
海野水(プロフ) - なんさん» そう言っていただけると嬉しいです!更新頑張ります! (2017年11月21日 15時) (レス) id: 580090c27d (このIDを非表示/違反報告)
なん - めっっっちゃ面白くて好きです!更新頑張って下さい!! (2017年11月20日 23時) (レス) id: 3c106edcc9 (このIDを非表示/違反報告)
海野水(プロフ) - レミリさん» えっと、髪は肩あたりですよ! (2017年11月10日 15時) (レス) id: 580090c27d (このIDを非表示/違反報告)
レミリ - 海野水さん» あの、主人公ちゃんの設定ってあるのでしょうか?プロローグからすると黒目黒髪と言うことは解るのですが… (2017年11月9日 21時) (レス) id: dac35e96f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:海野水 | 作成日時:2017年9月15日 13時