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番外編3 ページ12

あま「あ…これで最後だ……」






いつの間にか最後の1枚になっていたようで、まーくんはそのクッキーを見つめて再び口を開いた






あま「ごめんA……一緒に食べるつもりだったんだよね…。僕すごいおいしくて、ほとんど食べちゃった…」





『えっ!?い、いいよいいよっ!食べたくなったらいつでも作れるし!私のことは気にしないで食べて?』





あま「でも………」





『私は、自分が作ったものをおいしそうに食べてくれるまーくんの顔を見てる方が嬉しいからっ!』







私が笑顔でそう答えると、まーくんは「…わかった」と渋々了承してくれた





しかしまーくんは、クッキーの端っこを咥えたまま、「はいっ!」と言ってこちらに顔を向けてきた







『……まーくん?』





あま「やっぱり一緒に食べよ?」






そんな彼を不思議に思って私が名前を呼ぶと、まーくんは笑顔でそう言ってきた






『え……どういうこと?』





あま「名付けて!ポッキーゲームならぬ、クッキーゲーム!!」







私の言葉に、まーくんはドヤ顔でそう答えた






『あ、あのぉ……ポッキーゲームは聞いたことあるんだけど、クッキーゲームとは…?』





あま「ルールはポッキーゲームと一緒!ポッキーがただクッキーに変わっただけなのであ〜るっ!」






私が質問をすると、まーくんはわかりやすいようにそう説明してくれた






(なるほど!わかりやすいな〜…………って、あれ?)






『それって、ポッキーよりも全然距離短いじゃん!?』





あま「うんっ!そうだよ〜?」






まーくんの説明に感心していると、私は大事なことに気がつき慌てて声を上げた




そんな私に対して、まーくんは顔色ひとつ変えないで平然とそう答えた






あま「ほらっ!はやくはやく〜」





『や、やだよっ…!恥ずかしいじゃん…っ!』






クッキーを咥えたままヒラヒラと上下に揺らしながら言うまーくんに、私はたまらず声を上げた






あま「なんで?一緒に食べたかったんでしょ…?」






まーくんはそう言って、今度はうるうるした瞳で私のことを見つめてきた






(うぐっ…………)






自分は本当にまーくんに弱いなぁ…なんて思いながらも、私は彼とは反対側の端っこを咥えた






『め、目は瞑るからね…っ///!!』





あま「えへへっ!ありがとAっ!」








私はそう言うと、ぎゅっと目を瞑った

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設定タグ:歌い手 , 恋愛 , 天月   
作品ジャンル:恋愛
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なっち5088(プロフ) - 桃菜さん» ありがとうございます!めちゃくちゃ嬉しいし、楽しみです! (2019年12月14日 14時) (レス) id: 8b28a7c7f0 (このIDを非表示/違反報告)
桃菜(プロフ) - なっち5088さん» リクエストありがとうございます!ドSのみなさんいいですね〜!誠心誠意書かせていただきます! (2019年12月14日 7時) (レス) id: 21d5e627ad (このIDを非表示/違反報告)
なっち5088(プロフ) - リク失礼します。内容が夢主が突然お城の姫になり、そこで仕えてた騎士たちが天月さん達だったというお話を書いていただきたいです。甘々ぐらいで、皆さんドSにしちゃってください。今まで出てきた人達を全員出して欲しいです。ご検討お願いします。 (2019年12月13日 9時) (レス) id: 8b28a7c7f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桃菜 | 作成日時:2019年11月14日 1時

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