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「大ちゃん」
病室の中に入ると、
ベッドの上に伊野ちゃんがいた。
上半身を起こして、小説を読んでいたみたいだ。
俺の姿を見て少し驚いていた。
「よくここが分かったね」
いつもと変わらない様子で、
俺がここに居ることを不思議がっていた。
「薮くんから電話もらったんだよ。本当に心配したんだから!体調はどうなの?」
「薮が…。大丈夫だよ。検査結果がまだでてないから、大事をとって入院することになって。連絡が遅れてごめんね」
伊野ちゃんがペコリと、頭を下げる。
「謝ることないよ!バタバタしてたって薮くんから聞いてるし」
俺が弁解すると、
「そう」と伊野ちゃんは言った。
「それより、何があったの?」
「…その日、BESTで食事の約束してたのは知ってるよね?朝起きて、朝食を作ってたら突然胸が苦しくなって、そのまま意識を失ったみたいなんだよね」
伊野ちゃんは、
胸の辺りに手を当てながら話した。
「そう、だったんだ…ひとまずは大丈夫そうで、安心した」
俺はベッドの横にあった椅子に腰かけた。
「わざわざごめんね、大ちゃん。今日、仕事だったんじゃないの?」
「いいよ!謝んなくて。それに今日は、仕事休みだったから」
俺は軽くウインクをして見せた。
「ウインクは余計だよ」
「えぇ!伊野ちゃんヒドッ!」
そう言うと伊野ちゃんは、小さく笑った
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舞姫 - 読んでていつの間にか号泣してました。ほんとに感動です。涙とまんないです。これからも頑張ってください! (2016年11月4日 23時) (レス) id: 9b9e4bbdf1 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - Y!さん» 感想ありがとうございます!!感動的と言って頂きとても嬉しいです...!! (2016年7月19日 20時) (レス) id: 2cfd20ff13 (このIDを非表示/違反報告)
Y! - 号泣ingです(泣)最後の最後で、ズドンときました。大切な人でも、いつ居なくなってしまうかわかりませんもんね…、とても感動的でした。 (2016年7月19日 17時) (レス) id: bbc9f5ab76 (このIDを非表示/違反報告)
まつり(プロフ) - まこんぬ@有岡愛ingさん» ほんとですか!ありがたいです;_;これからも頑張りますね!! (2016年7月18日 19時) (レス) id: 2cfd20ff13 (このIDを非表示/違反報告)
まこんぬ@有岡愛ing(プロフ) - 号泣しました!!こんな泣ける作品初めてです! (2016年7月18日 16時) (レス) id: 138a84e2b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ま つ り。 | 作成日時:2016年6月7日 23時