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第八十三話 ページ3

帰宅し、軽く身支度を整え料理に取り掛かる。
どうやらハロくんは寝ていたようで、寝ぼけた様子で駆け寄ってきたと思ったら私の匂いを嗅いだ後
また寝床に戻ってスヤスヤと眠った。

唐揚げを8個揚げ、零の分は5つ、わけて盛り付ける。
作っている最中、つまみ食いしたいくらいには腹が減ってしまった。
軽くスープも作ったし、これでいいだろう。



「さて、いただきま」「ただいまー」

「……タイミング、いいですね。零くん」

「え?あ、唐揚げだ」



口元に唐揚げを持ってきたタイミングで、ネクタイを緩めながら部屋へと入ってきた。
ぐ、かっこいい。



「僕も食べていい?」

「いいよ、分けて置いたから今出す」



そう言って立ち上がりキッチンに立つと、零が後ろから抱きしめてきた。



「仕事、どうだったの?」

「ああ、素直ないい子でね。決めた範囲までちゃんとできてたよ」

「そうか、良かった。…寂しかった?」

「なっ……、う、ん…。ってか、それより!今日遅くなるって言ってたのに意外と早かったな」



照れる気持ちを隠そうと、慌てて話題を変えると零はそれに気づいているためニヤリと笑う



「遅いだろう?Aにこんなにも会えなかったんだから」



全く、話題が、かわっていない!



「アン!」



しっぽを振り、ハロくんが元気よく飛びかかってきた。
さっきの眠たさは一体?



「ハロ、ただいま」



でも、お陰様で救われた。これ以上照れていたら何も進まない。



「ほら、ご飯用意するから座ってて」

「はーい」



子どものように返事をする零に少しトキメキながらも、スープとお米を盛り付け唐揚げをテーブルに出す。



「食べようか」



いただきます、互いに声を揃え、唐揚げを頬張った。

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作者名:yu-kun | 作成日時:2023年4月5日 4時

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