これからの役割 ページ39
Bチームの第2節の試合がおわり、選手寮ではAチームBチームの入れ替え発表が行われていた。
BからAに昇格したメンバーは嬉しそうに顔を綻ばせる。
福田監督の姿は見えず、代わりに望さんが口を開く。
「義経の穴を埋めるために前線を入れ替えると言ったが適任者がいなかった。これは、層の厚さでカバーしていく。義経が戻るまで阿久津、FWに入れ。」
「はい。」
「Aは、阿久津がFWに入る分DFとしてこれから動いて貰う。AのDF陣は動きを次の練習までに教えてやってくれ。ただ、相手の戦術や特徴によってFWやMFを増やす場面もあるだろう。何時でも対応出来るように頭と身体を作れと福田からの伝言だ。」
「了解です。」
最近ようやく60kg近くまで行くようになったからな。
何も言ってなかったのにバレバレってことね。こわこわ。
にしたって、前世でもDFはやった事ないし、組織的な動き多いからなぁ。観察はしてたから何となくは頭に入ってるけど、細かいところはちゃんと教えてもらおう。
阿久津とAへのオーダーにBチームの同期はぎょっとする。
「上がる4人もすぐには戦力にならん。ここでも変則的にやっていく。プレミアリーグでは試合出場が僅かな選手はBチームの試合に出られる救済措置がある。Bの試合にも出られる準備をしておけ。」
なるほど、1.5軍みたいな扱いってことか。
話が終わるとDF陣が集まり、DFの動きについては明日の練習前に教えるということに決まり、解散した。
その後すぐ、大友、冨樫、橘が俺の周りに集まってくる。
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作者名:jack | 作成日時:2023年3月4日 23時