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A視点
『六本木の不良に対する暴力を不問にする、やと?』
蘭「そ。六本木限定にはなるが悪くねぇ条件だろ?」
灰谷兄弟から持ちかけられた話とは、
二人のシマである六本木に限り、私たちの不良に対する暴力を見逃すというものだった。
確かに自分達にとっては良い話ではあるが、
コイツらにとってエエ事なんて無いはずや。
そんなこと許したら逆に他の奴らはなんでやってなるやろ。
そこまでして自分達の行いを不問にする理由が分からん。
『…何が目的なん?』
蘭「ぶっちゃけ言うと最近お前らのことで下がうるせぇ」
竜胆「だから下を黙らすために、俺らがお前らの暴力を認めちまうのが一番手っ取り早いんだよ」
星乃「ふぅん……。でもそんなん絶対誰か一人は認めやんぞ、文句垂れるヤツは絶対出てくる」
でも、二人はそんなこと想定内だと余裕綽々の面持ちだ。
特に三つ編みの方は何を考えとるかホンマに分からん。
めっちゃ苦手なタイプや。
昨日の夜から大体予想ついとったけどさ。
蘭「そ。だから俺達があの条件を呑むかわりに、お前らにも条件を一つ呑んでもらう」
星乃「ま、当然よな…。で、その条件は?」
蘭「俺らの命令で動いてくんね?」
『……は?』
星乃「……は?」
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作者名:希 要 | 作成日時:2021年11月21日 23時