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『オッケー。今度は自分にどつかれたいんやな、よし』
アホちゃうんかコイツら。
さっきまでキレてたお姉ちゃんおんのに、
またキレるような言い回ししてどうすんのや。
もっと言い方あったんちゃうんか。
三つ編みの方も言葉をオブラート包んだ方がええって。
人の事言えへんやん。
蘭「まぁまぁ話は最後まで聞けって」
『なら最初からちゃんと話せや。修飾語抜くな』
竜胆「命令っつってもそんな大層なもんじゃねぇよ。ただ、シマを荒らすやつを取り締まる。そんだけだ」
蘭「分母がデカくなりゃ見通せねぇモンも多くなる。だからお前ら二人には外から目を光らせといてほしいってコト」
これからもお姉ちゃんの事を守り続けていくうえで、
この話は全然悪い話とちゃう。
これがもし自分一人に対するものやったら承諾しとる。
けど、お姉ちゃんはどう思っとんのやろうか。
怒っとったのを鎮めたとはいえ、今も根に持っとったら反対するやろうし。
星乃「……もし、これをやっとったら不平不満は私達にも来るよな?」
蘭「まぁな」
星乃「じゃ、やる」
『!』
竜胆「本当にいいのか?」
星乃「いずれAのことをよく思わんやつが出てきて、喧嘩売ってくるってことやろ?それは、いてこまさなアカン」
蘭「妹の方はどうだ?」
三つ編みがこっちに目を合わせてくる。
うわぁ……、腹立つ顔。
「お前も当然YESだろ?」と言いたげだ。
心が読めやんくても分かるぞ。
『お姉ちゃんと同意見や。やる』
蘭「じゃ、交渉成立〜!これからヨロシクな♡」
こうして自分とお姉ちゃんは不良界隈に足を突っ込んだ。
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作者名:希 要 | 作成日時:2021年11月21日 23時