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#7 ページ8
星乃視点
『あ、それ……！』
愛妹弁当を味わっていたら突然、Aの焦った声が聞こえた。
困った様子のAの視線を辿ればそこには、
休み時間に見た灰谷蘭と灰谷竜胆。
コイツらなんでココにおんのや。
なんで分かった、ほんまに気持ち悪いぞ。
どこからともなく現れた灰谷にドン引きしていると、
ある違和感に気づいた。
そう、いつもなら真っ先に突っかかっていくであろうAが静かなのだ。
Aなら、コイツらとは昨日の今日やから容赦無く殴り掛かるはずやのに。
変やと思ってAの方を見れば、さっきより明らかに元気がない。
星乃「A！？こいつらに何されたん、言ってみ！？」
『あぁ、いや、大したことちゃうんやけど。……お姉ちゃんにあげよ思てたおかず、盗られてもうて……。ごめん』
は？なんでAが謝っとんの？
悪いん完全にアイツらやん。
何、人の妹傷つけてんねん。
A泣かしてエエんは親だけやろが。
絶対いてこます。
悲しそうに笑うAを見て、私の中の何かがプツンと切れる感覚がした。
星乃「し ねオマエら」
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作者名：希 要 | 作成日時：2021年11月21日 23時
