田舎育ちのハイパー野生児が世間知らず過ぎてヤバすぎる ２【東京卍リベンジャーズ】

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木から木の間を跳んだり、強い枝を鉄棒がわりにしてぐるんと一回転したりしながら林の中を駆けていく。
さっきより断然身体が軽い、めちゃくちゃ調子がいいと自分でも分かった。
気持ちも晴れ晴れして清々しい。
初夏の涼しい風に吹かれているような感覚だ。

スピードも早かった分、もう目の前に入ってきた木々の隙間が見えてきた。

林を抜けながら、ぐるぐると高く縦回転をしてキレイな着地。
いつも以上に気分が高揚してしまっているせいで、普段やらないことさえやってしまう。



『ふぅ、全快！』


ヒナ「び、びっくりした……！」


『ん？あれ、キミこの前タケミっちといた…』



見覚えのある女の子がいるなーと話しかけようとしたら、襟をぐいっと引っ張られた。
この力加減は間違いない、ドラケンだ。



ドラ「オイ、なんか言うことあるだろーが」



あ、そうだった。



『えーマンジロー、ドラケン、三ツ谷くん。この度はご心配をおかけしました、もう絶好調です！！』


マイ「ん、それでよし。もう無理すんなよ？」


『三ツ谷くんもずっと側にいて心配してくれてありがと！』


三ツ谷「俺こそなんも出来なくてごめんな」


『なんで三ツ谷くんが謝るのさ。最後まで話聞くって言ったの私だし、自業自得だよ。だからそんなに責任感じなくてもヘーキヘーキ』



ニコッと楽観的に笑ってみせる。
無理して笑ってないことを皆も理解してくれたのか、
私に対して笑い返してくれた。

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