田舎育ちのハイパー野生児が世間知らず過ぎてヤバすぎる ２【東京卍リベンジャーズ】

#57 ページ11

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いや、待て待て。
そんなこと、あっていいのか？
やめてくれほんとに混乱する。
ただでさえ世間について知ることいっぱいなのに、
更にそこへ非現実的な事象を持ってくるな。


……まぁ、いい。
偶然にも私はタケミっちと同じ溝中だし、
人目の無い場所でまた今度聞くことにしよう。




マイ「タケミっち、今日から俺のダチ！！なっ♡」


タケ「へっ！？」




驚くのも仕方ない。
出会って間もないのに、はい友達！なんてマンジローしか出来ないと思うから。

友達認定式に一区切りがついたのか、マンジローは立ち上がりキヨマサの前に立つ。




マイ「お前が"喧嘩賭博(コレ)"の主催者？」


キヨ「は……はい！」




ニコっとキヨマサに笑いかければ、繰り出されたのは顔面にマンジローの蹴り。
蹴りをモロに喰らったキヨマサは白目を剥いて気絶した。
あれでもまだ本気じゃないんだよなぁ。
すごいな、マンジロー。

倒れかけたキヨマサの頭を掴んでボロボロになった顔を見る。



マイ「誰だ？オマエ。オ……、」



顔を殴ろうとしていた手がピタリと止まる。
どうしたんだろうか。



マイ「あ、そーいやA。コイツに用あるんだよね？」


『あー……まぁ』


マイ「んじゃ、やんなよ。そーとー怒ってたじゃん？」




はい、とボロボロのキヨマサを足元に転がしてくる。
……まぁ、やっていいならやるけど。
一応、溝中不良の頭ってことだしウチの生徒がやられた分はやり返さないとダメだと思うし。

そこはしっかりやらないと不義理だよね。



『……やっていい？』


マイ「うん♡いいよ」


『じゃ、一発』




蹴鞠を蹴るようにキヨマサの鳩尾に一発強めのを入れる。
手応えはいい方だ。
蹴ったキヨマサは５、６ｍ先に飛んだ。



タケ「え……っ！？」


「なん……っだ、あの威力！？」

「嘘だろ！？女なのに……」

「ヤバいのは総長と副総長だけじゃねぇのかよ……！」




性別どうこうで喧嘩の強さ決めるのはいかがなものかと思うけど、今日はそういう奴らを伸しに来たわけじゃないので無視することにした。




『つい最近溝中の頭に就任したんでね。代表として今まで喧嘩賭博で世話になった分の義理、返させてもらった。

次また溝中に手出したら、絶対に許さない』



私は気絶して言葉もきっと届いてないキヨマサに、
そう吐き捨てた。
嘘じゃねーよ、本気だよ。




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