田舎育ちのハイパー野生児が世間知らず過ぎてヤバすぎる【東京卍リベンジャーズ】

#27(※内容変更しました) ページ29

シンイチロー視点




シン「マンジローが！！？」


『うわっ』



マンジローが、自分のバブに、Aを乗せた？


あのバブは俺がマンジローが13の時にプレゼントした。
その時はめちゃくちゃ喜んでくれて、
「俺の愛車だからほんとに好きなやつしか後ろ乗せねぇ」とか息巻いていたのはよく覚えてる。
だから、エマ以外の女の子があの後ろに乗ることはねぇのかと思っていたが、まさか！Aが！



『ビックリしたんだけど……。急に横で叫ぶなよ……』


シン「わ、悪ぃ。で？何回乗せてもらった？」


『5、6……回かな？』



多くね？Aが引っ越してきてほぼ毎日じゃねぇか。
何してんだ、アイツ。
ただのツーリングに後ろ乗らせるような柄じゃないだろ。
色恋沙汰なんて全く想像つかねぇし。

隣のAは『まぁほとんど街案内だけどね』と言うが、
そこを気にしてるわけじゃない。



シン「でもマンジロー、気に入ったやつしか後ろ乗せねぇって言ってたぞ？親切だけで乗せねぇよ」


『え、そうなの？ツーリングのついでだと思うけど……』


シン「はぁああ……」



明らかにこれはAへのマンジローの好意だ。
本人は全く理解してねぇみてぇだけど。



シン「Aはなんか思うことねーの？」


『思うこと？……ツーリングはマンジローも楽しそうだし、毎回楽しいなって思うよ。この時間が終わるの嫌だなって思う』



まさか……、Aがマンジローのこと好き、








『バイクって乗ってる時すごい楽しいもん！馬に乗ってる時と同じでやっぱり風が肌を切る感覚が気持ちいいんだよね！』




ハイ、期待した俺が馬鹿だった。
……考えんのやめよ。



シン「……ま、バイク好きになってくれたんならいいや」



これを機にAのバイクでも用意してみるか。

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