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A視点
『じゃあね、今日はありがと。また明日ね』
マイ「あぁ、また明日な」
あの後、マンジローに周辺を大まかに教えてもらいながら帰路についた。
私の家から今日行ったスーパーまでの道のりは完璧だ。
山の中に比べたら目印がいっぱいあって分かりやすい。
そんなところも都会は便利なんだなぁ。
家に入れば荷解きが終えていない段ボールがいっぱい残っててめちゃくちゃ萎えた。
でも終わらせないと誰も家に招けないし、やるしかない。
お風呂の湯が沸くまで頑張ろう。
私がやる気を出せば湯が沸く前に荷解きは全部終わった。
家に段ボールが運び込まれた時、『あれ、増えてね?』と思ったのは勘違いではなく本当に増えていた。
中を見ればそこには見るからに高級な桐の箱。
恐る恐る蓋を開ければ、そこには傷つかないように丁寧に包まれた漆器。
そして箱に刻印された輪島塗という文字。
ヒッッッッッ。
しかも個数が明らかに客人用もある。
この子達全部でおいくらしたんですかこれ、怖いって。
次の日、AM10:00。
『お椀、お箸、高級品……』
昨日の輪島塗事件からあの漆器たちが頭から離れない。
その衝撃をまだ引きずりながら部屋の掃除をしていると、
ピーンポーンとインターホンが鳴る。
『はーい』と言いながら戸を開けると、そこにはマンジローとドラケンがいた。
マイ「よっ、おはよ」
ドラ「はよ」
『おはよ。どうしたの、朝早いの珍しくない?』
夏休みだけの記憶だけど、マンジローは夜行性で朝に活動しているのは珍しかったはず。
だから朝に突然訪ねられるとは思っていなかった。
マイ「ケンチンに起こしてもらった」
『わざわざ?何のために?』
私がそう訊くと、マンジローはふふんと自慢げに笑った。
あ、これは○○してからのお楽しみ〜ってやつですね。
バレバレだよ。
マイ「よくぞ訊いてくれた……。それは、ガッコーに行ってからのお楽しみだーッ!」
やっぱり〜〜〜〜〜〜〜〜。
……なんで学校なの?
外に行けばマンジローのバイクとドラケンのバイクが停まっていた。
マイ「はい。これ被って俺の後ろ乗って」
『はーい』
渡されたヘルメットを被って長さを調節する。
さすがにヘルメットは知ってます。
マイ「よし、じゃあ行くぞ!」
『うわ、』
肌を切る風がめちゃくちゃ気持ちいい。
まるで馬に乗ってるみたいだ。
馬乗りてぇ。
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希 要(プロフ) - あいさん» 紛らわしい表現をすみません!「殺.そうとした」という表現だと未遂や、やろうとしたけど無理だった的なニュアンスになってしまうかと思い、そう表現しました。混乱させてしまいすみません! (2021年10月8日 22時) (レス) @page40 id: d0c954cf97 (このIDを非表示/違反報告)
あい - あ、すみません💦ちょっと飛ばしちゃったみたいです…生きてるってちゃんと書いてありましたね (2021年10月8日 19時) (レス) id: b9012f6ce3 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 最新とっても嬉しいんですけど、真一郎くんって27話らへんでは生きてる設定だった気がします… (2021年10月8日 19時) (レス) @page29 id: b9012f6ce3 (このIDを非表示/違反報告)
希 要(プロフ) - あんこらさん» 2周もしてくださってる!?ありがとうございます、感無量です……!楽しんでいただけてめちゃくちゃ嬉しい……!作者冥利に尽きます!これからも楽しんでいただけたら幸いです! (2021年10月6日 22時) (レス) id: d0c954cf97 (このIDを非表示/違反報告)
あんこら - 読むのめちゃ楽しいです〜!もう2周してしまった… (2021年10月6日 17時) (レス) @page37 id: c635b6e2f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:希 要 | 作成日時:2021年9月24日 15時