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A視点
今は16:00前。
時間通りならばそろそろ蘭と竜胆が来るはずだ。
ちょっとだけ小綺麗にしておこう。
友達といえどお客様だからね。
ちょっと時間が経てば、ピンポーンとインターホンが鳴る音。
蘭と竜胆に違いない。
私は玄関にパタパタと駆けていく。
『はーい』
蘭「よ。誕生日おめでと♡」
竜胆「俺からも。誕生日おめでとう」
『覚えててくれてありがと。さぁ、上がって上がって』
二人に家へ上がってもらい、居間へと案内する。
マンジローたち以外に上がってもらったことないから、
なんか緊張するな。
『わざわざ来てくれたんだから夕飯くらい食べてって』
竜胆「別にいい。俺達が来たくて来たん、」
蘭「え、ほんとに?じゃあお言葉に甘えちゃおっかなー」
竜胆「兄ちゃん……。ちょっとくらい遠慮してくれ……」
『別にいいよ。二人はお客さんだからおもてなしは当然だ』
竜胆「ならいいけどよ……」
蘭と違って遠慮がちな竜胆を説き伏せて、
台所へ向かおうとしたら蘭に服を引っ張られ引き留められた。
蘭「あ、待て。メシ作ってもらう前に先に渡しとくわ。ほい」
竜胆「俺も。今開けてもいいぞ」
『じゃあお言葉に甘えて……』
二人からプレゼントを渡され中身を見てみると、
蘭からは耳飾りで竜胆からは簪だった。
プレゼントまでオシャレだな灰谷兄弟さんよ、オイ。
何が凄いって2人とも和洋2種類ずつ用意してくれている。
天才の所業だろ、これは……。
蘭「せっかくなら付けてみろよ。付けてやるから」
『え、えぇ……?』
なすがままに居間に座らされ
蘭には耳元を、竜胆には髪をいじられ始めた。
蘭が近ぇ。どっか虚空見つめとくか。
蘭「りんどー、出来た?」
竜胆「もうちょっと。……OK、できた」
近くの鏡で見てみれば、
髪はこめかみ辺りに簪で留められオシャレになっていた。
竜胆ヤッッッッバ。
手先器用すぎんか?天才すぎる……。
『竜胆ヤッッッッバ。手先器用すぎんか?天才すぎる……』
竜胆「は?なんだよ急に」
蘭「思ってること声に出てんぞ〜」
『やべ。竜胆、ご飯の後にやり方教えて』
竜胆「分かった。後でな」
あの後、耳飾りと簪をつけたまま台所で夕飯の支度をした。
今日は天ぷらです。
我ながら綺麗な揚げ色なんじゃなかろうか。
お口にあってくれ……。
蘭「は?うま……」
竜胆「A、めっちゃ料理上手いじゃん……」
よっしゃぁ!!!
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希 要(プロフ) - あいさん» 紛らわしい表現をすみません!「殺.そうとした」という表現だと未遂や、やろうとしたけど無理だった的なニュアンスになってしまうかと思い、そう表現しました。混乱させてしまいすみません! (2021年10月8日 22時) (レス) @page40 id: d0c954cf97 (このIDを非表示/違反報告)
あい - あ、すみません💦ちょっと飛ばしちゃったみたいです…生きてるってちゃんと書いてありましたね (2021年10月8日 19時) (レス) id: b9012f6ce3 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 最新とっても嬉しいんですけど、真一郎くんって27話らへんでは生きてる設定だった気がします… (2021年10月8日 19時) (レス) @page29 id: b9012f6ce3 (このIDを非表示/違反報告)
希 要(プロフ) - あんこらさん» 2周もしてくださってる!?ありがとうございます、感無量です……!楽しんでいただけてめちゃくちゃ嬉しい……!作者冥利に尽きます!これからも楽しんでいただけたら幸いです! (2021年10月6日 22時) (レス) id: d0c954cf97 (このIDを非表示/違反報告)
あんこら - 読むのめちゃ楽しいです〜!もう2周してしまった… (2021年10月6日 17時) (レス) @page37 id: c635b6e2f1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:希 要 | 作成日時:2021年9月24日 15時