田舎育ちのハイパー野生児が世間知らず過ぎてヤバすぎる【東京卍リベンジャーズ】

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A視点



私の言葉に2人はあっけらかんとしてしまった。
クソ、なんだよ。真面目に答えたのに！
残念だけど全部ほんとだわ！！

内心2人に怒っていると、胸倉を掴んでいた手が緩んでしまいひったくり犯を逃がしてしまった。
それをチャンスだとひったくり犯は逃げて行く。
今更逃げてももう無駄なんだが。



壁を走ったら、壁を蹴ってまたひったくり犯の前に立つ。
全くもう、二度手間取らせんじゃねぇ。
ヒュッと相手の首にハイキックが入る。
一発で伸されたようだ。
弱いのにひったくりなんてやるもんじゃないよ。


後ろを見ればまだあの兄弟が見ていた。
まだ居たのか、と思っていれば上から見下ろされた。
な、なんですか。



「お前、もしかして最近噂の東卍メンバー？」


『は、』


「最近噂なんだよ。どんな相手も一発で伸す女だって」


「その反応だとマジっぽいな〜。女っつっても強えらしいからどんな屈強なヤツかと思えば、まさかこんなおチビちゃんだとは」



三つ編みの人に頭をぽすぽすされる。
やめてください。
手を振り払うとケラケラと笑う。何だこの人。


って東卍を知ってるってことはもしかして……、



『まさか同じ界隈の人、だったり……』


「知らねぇの？」


「マジで？俺たち割と有名な方って自負はあんだけどなー」



しかもどうやら不良界隈では有名人らしい。
なんて人と出会ってしまったんだ私は！



「六本木の灰谷兄弟。六本木は俺たちが仕切ってんだ」



金と水色の人にそう教えられた。
え、これもしかして東卍の私が他の人のところのナワバリを荒らしに来たとか思われてる？
待ってください、誤解です。今回は完全プライベートです。



「でもまぁ、今は特攻服着てねぇみたいだしプライベートなんだろ？分かってるよ」



物わかり良いなこの人達！！

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