田舎育ちのハイパー野生児が世間知らず過ぎてヤバすぎる【東京卍リベンジャーズ】

#20 ページ22

A視点



マンジローの発言にこの場はあまりよろしくない感情で埋め尽くされている。
不安や不満、私に対する妬み嫉みなど。
中には少人数だがマンジローの決定に素直に従う人もいた。



ドラ「静かにしろ！マイキーの意思で決まったことだ。覆ることはない！」


マイ「丹川の存在に納得しないヤツもいるだろう！だから！

丹川 A！お前は己が力で皆を納得させてみろ！！
自分で信頼を勝ち取ってみせろ！！いいな！？」



マンジローの言葉には重みがあった。
その言葉を聞いただけで鼓舞されるような、絶対に成し遂げなければ。という使命感に駆られる。
これがマンジローの、総長としてのカリスマというものなのだろうか。

言葉一つで人を突き動かす天才だ。



『はい！！丹川 A！
自分が東卍の力になれると証明できるよう粉骨砕身の思いで挑むことを誓います！

よろしくお願いいたします！！』



宣言なのだから精一杯声を張って、全員に分からせてやる。
これから、自分の実力を証明できるよう努力しなければ。
成し遂げなければ、私のことを認めてくれているマンジローとドラケンに失礼になる。それは何としても避けねばならない。



マイ「と、Aが宣言したところで。お前ら！今日集まってもらったのはAを紹介するだけじゃねぇ。22:00から何があるか覚えてるよな？」



ん？急に元のマンジローに戻ったが？
めちゃくちゃ笑顔だし、異常に機嫌がいい。

……いや、これはご機嫌状態の中でも最もタチの悪いヤツだ。
相手を陥れたりする時の嗜虐的な機嫌の良さ！！
しかも相手がマンジローだからきっとロクなことじゃない。



マイ「そう。22:00からはここ最近、東卍のシマを荒らすならず者チームとの抗争だ。そこで。


Aにもその抗争に参加してもらう」



その後に、「ま、もう東卍のメンバーだし拒否権無いけど」とかるーく付け足した。いや、そうなんですけども。



ドッキリ感覚で抗争参加は全く笑えないんだが？
分かってんのかオイ？？？

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