ワタシの事情 《 3B 》

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「もー、さわりすぎだよっ」

『いいじゃん、デートなんだから』

「デートって言えばなんでも許すわけじゃないんだよ〜」


『じゃあ、Aも食べさせて、デートだから』





なんでも許すわけじゃないって言ったそばから


デートだからってあーんさせようとする蓮





「はいはい、あーん」

『ふふ、ありがと、あー』




パクって頬張る蓮も可愛い

なんだか頬をツンツンしたくなる気持ちがわかった気がした。




「んふふ、確かにほっぺ、気持ちいいね」



そう言ってツンツンも仕返した。

すると、意外にも蓮の耳が赤くなった。



『ん、不意打ちやめろよ』

「いつも自分がしてることでしょー」

『俺がしてもAは無傷だけど、俺は無傷じゃないんだよ』

「ふふ、意味わかんない」

『なんでわかんねーんだよ』




私も無傷じゃないって

正直、ふっかのことが好きで、蓮なんて自分の何段階も上の領域の人だって思ってたのに


そんな蓮からいろんなことされるたびに心が乱れることにも気付いてて


それを隠すのに必死だよ、こっちは





「蓮だって、わかってないなぁ」

『......待って、Aの蓮の破壊力エグいよ』





そんな変なこと言いながら、へへって垂れた目を細めて笑う蓮にまたキュンとしてしまった。





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