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「私にはそうは見えなかったけど...
もし仮にそれが本当だとして、ふっかに嘘つくことがどう効果的なの?」
『いや、まだ効果があるかは確証じゃないけど、
今まで幼馴染として自分の近くにいつでもいたAちゃんが急に誰かのものになったら、
あいつも焦ったり妬いたりするんじゃないかって』
「いやいや、向こうは彼女できたんだよ？
焦るとか嫉妬以前に、ふっかは彼女さんが1番でしょ」
『あの表情からして、何か思うことはあったと思うよ』
私には見えてなかったふっかの様子から、そんなことを言い出す渡辺さん。
いつも優しくて笑顔で、大変な時でも作り笑いができるふっかが、こんなことで他人に睨みかけるなんて正直想像もつかない。
そして私に渡辺さんは究極の質問をしてくる。
『Aちゃんはさ、結果的にどうなりたいわけ？』
「え、どうって..？」
『今の彼女さんを引き剥がしてまでふっかと付き合いたいのか、
ふっかに彼女ができたから諦めるのか、
それとも今までみたいに何もしないまま時間が過ぎるのを待つのか』
そんなこと言われてもすぐには答えは出せない。
もちろん付き合えるなら付き合いたいし、
でもせっかくできた彼女さんと引き剥がすなんて私にできるはずもないし、
ふっかに幸せになって欲しいのは確か、だからそんなこと望んでもない。
かといって、いつまでもこのモヤモヤとした気持ちを抱えて、何も変われない自分でいたくない。
今私には渡辺さんと目黒さんという最強助っ人のおかげで徐々に変わることができてるのに、また振り出しに戻るなんてこともしたくない。
「それは...ごめん、選べないかも」
すごい剣幕で聞いてくる渡辺さんに、また優柔不断な返事をしてしまう。
『まあ、そうだよな、
そう簡単に決められないのはわかってた』
「……」
『でもさ、だとしたら尚更、付き合ってるってことにするのも一つの案だと思うんだよね』
「どうして？」
『いや、なんかさ、
Aちゃんがふっかと付き合いたいなら、ふっかにAちゃんが大事な存在だって気付かせられるし、諦めるならふっかにどう誤解されても問題ないだろ？』
「まあ...それはそうかも、」
『抵抗感じたり、誤解解くってなったときにはお前が振ったことにすればいいし』
「...それで、いいの？」
渡辺さんはコクリと頷く。
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あやの(プロフ) - 廉桜さん» ありがとうございます（ ; ; ）嬉しい限りでございます！ (2021年8月16日 1時) (
レス) id: 843f918905 (このIDを非表示/違反報告)
廉桜(プロフ) - あやのさん» よかったです^_^とても面白いお話なので楽しみにしてます！頑張って下さい！ (2021年8月16日 0時) (レス) id: 1a19d45977 (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 廉桜さん» ぎゃああ本当ですね（ ; ; ）何度もありがとうございます。助かりました！ (2021年8月15日 15時) (レス) id: 843f918905 (このIDを非表示/違反報告)
廉桜(プロフ) - あやのさん» 全然です！本当に指摘続きで申し訳無いのですが、追加されたお話の順序って多分逆じゃ無いですか？？違ったら本当に申し訳ないです（汗） (2021年8月15日 14時) (レス) id: 1a19d45977 (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 廉桜さん» ご指摘ありがとうございます！修正いたしました。ご指摘いただいた話の間にもう1話あったので、話の繋がり的にそちらも除いていただけると嬉しいです。コメントありがとうございました！ (2021年8月15日 10時) (レス) id: 843f918905 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あやの | 作成日時：2021年8月15日 2時
