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優しく抱き締めてくれた渡辺さんの腕が解ける。




翔『もう大丈夫?』






普段そんなに優しくないくせに、こういうときだけ優しく聞いてくるのずるい。







「もう、大丈夫!...ありがと」




翔『もう一回言うけど、
  俺らの前では無理に強がらなくていいから』






俺らっていうのは、渡辺さんと目黒さん。




二人の前なら強がらなくていいんだ。





別に強がってるつもりなんてなかったけど

気付けば元気なふりしてるときもある。





けど、今まではそれが普通だったから、

こんな気持ちを許容して包んでくれる人たちと出会えて、私を変えようとしてくれて




改めて、この2人と出会えて良かったな、なんて思う。







翔『ごめん...あと、気にしてない?』

「え、何が?」

翔『授業...切っちゃって』

「あ!忘れてた!」





慌てて時計を見たら、もう授業が始まって15分。





別に今から戻れば出席扱いにはならなくても、授業を聞くこと自体はできる。


それに、配られるペーパーに記入さえすれば出席になるかもしれない...





けど、





「まぁ、いっか!」





なんだか今は、講義室のふっかを見たくなくて

大学に入って初めて授業を切ることにした。







「渡辺さんこそ、大丈夫なわけ?」


翔『大丈夫かって聞かれたら、

  うーん......大丈夫だろ』






ニヤッと口角をあげた渡辺さん。

ほんと、留年にならないことだけ祈るよ。







翔『どうせ切るんだったら、ボーリングでも行こうよ笑』


「え!行ってみたい!」





実はわたし、人生で一回もボーリングをしたことがない。





翔『え、お前ボーリングしたことないの?!』


「うん...行く機会がなかったからね」


翔『じゃあ俺が教えてやるよ』


「ふふ、腕前期待してる」


翔『じゃあ目黒と呼ぼっと』








渡辺さんは目黒さんを呼ぼうと通話ボタンを押したんだけど






翔『あ!あいつ切りやがった....』


「まあ...授業中だもんね」






比較的真面目に授業を受ける目黒さんに速攻で電話を切られて、結局2人でボーリング場まで向かうことになった。







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あやの(プロフ) - 廉桜さん» ありがとうございます( ; ; )嬉しい限りでございます! (2021年8月16日 1時) (レス) id: 843f918905 (このIDを非表示/違反報告)
廉桜(プロフ) - あやのさん» よかったです^_^とても面白いお話なので楽しみにしてます!頑張って下さい! (2021年8月16日 0時) (レス) id: 1a19d45977 (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 廉桜さん» ぎゃああ本当ですね( ; ; )何度もありがとうございます。助かりました! (2021年8月15日 15時) (レス) id: 843f918905 (このIDを非表示/違反報告)
廉桜(プロフ) - あやのさん» 全然です!本当に指摘続きで申し訳無いのですが、追加されたお話の順序って多分逆じゃ無いですか??違ったら本当に申し訳ないです(汗) (2021年8月15日 14時) (レス) id: 1a19d45977 (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - 廉桜さん» ご指摘ありがとうございます!修正いたしました。ご指摘いただいた話の間にもう1話あったので、話の繋がり的にそちらも除いていただけると嬉しいです。コメントありがとうございました! (2021年8月15日 10時) (レス) id: 843f918905 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あやの | 作成日時:2021年8月15日 2時

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