ワタシの事情 《 3B 》

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蓮『しょっぴーじゃん』

翔『"しょっぴーじゃん"じゃねーよ。
　 なんで俺だけハブられてるわけ』

「あ、そういうわけじゃないんだよ！
　目黒さんから昨日、誘われて」

翔『は？お前から誘ってんの？！』






渡辺さんは自分だけ誘われてないことに少し拗ねてるみたい。




蓮『しょっぴー今日授業出ないって言ってたじゃん、
　 だから1人寂しいし、Aちゃんに来てもらったの』

翔『そんなんいつものことじゃん』

「ま、まあまあ！ほら！渡辺さんもどうぞ」




そう言ってもう一つある椅子を引くと
ぶつぶつ言いながらも座る渡辺さん。




「渡辺さん、サボってたの？」

翔『んー、まあ』

蓮『しょっぴーは連日だから、
　 単位も何回落としかけたことか』

翔『そうなのよ、
　 地頭だけなら、まだ目黒より俺の方が賢いってのにこいついっつも普通に受かってやんの』

蓮『俺がおかしいんじゃなくて、しょっぴーがサボりすぎ笑』

「それは、渡辺さんが悪いな」




私のこの一言に対して、"だろ？"って言ってくる目黒さんと、"ふざけんな"って不貞腐れる渡辺さん。




それに、



「あ！それ私の卵焼き！」



ラスト一つの卵焼きを渡辺さんはつまみ食いした。



翔『え！うんっっま！』





いやいや、大袈裟でしょ



今時"うま！"っていうのは、テレビでも宮○大輔さんくらいじゃないかって思うけど。





「もー、今食べるとこだったのに」

翔『なんだよ、目黒にはあげて俺にはくれねーのかよ』

「え？なんで知ってるの？」

翔『しっかり見てたわ
　 お前らがいちゃついてるとこ』

「い、いちゃついてなんかないよ！」

蓮『Aちゃんが食べさせたいって言うからさ』

「え、待って私そんなこと言ってないから！」

翔『はーーん、
　 どうせお前もイケメンがいいってわけか』

「ちょっと、だから私そんなこと言ってないし、目黒さんがそうしてって言ってきたの！」

蓮『ふふ、
　 Aちゃんに食べさせてもらった卵焼き美味かったな〜』





目黒さんたら、たかが私からのあーんで渡辺さんにマウント取るなんて


それに渡辺さんも、しっかり拗ねてるの



「もー、私から"あーん"されなくても、渡辺さんも目黒さんも女性には困ってないでしょ?」




翔『んー、まあ』

蓮『それは否定できないな』

「ほらっ
　こんなことでマウント取らないで、ご飯食べてください」

蓮『はーい』





目黒くんは黙々と食べ始めた。





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