ワタシの事情 《 3B 》

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そんなものか、って思うしかないけど、


渡辺さんはトドメを刺すように





『お前、あんまウブなこと気にしてるとか、他の男に言わない方がいいかも』




って言った。






うーん、矛盾してない?



だって男性からすれば、ウブな方が良く見えるなら、それを出していった方がいいんじゃないかって思ったりする。







「わかった、
　でもどうして？」



なんて聞くと



"やっぱ聞くよな〜"っていう渡辺さん。







翔『いや、あのさ、』






渡辺さんは、何か少し言いづらそうにしてる。







翔『そんなこと気にしてるって言ったら、悪いやつが"俺が経験させてやる"って寄ってくるぞって、話』







忠告みたいに言ってくれた渡辺さんだけど、やっぱりよくわからなかった。






こんなこと話してるうちにアパートに着いた。



渡辺さんは本当に私の隣の部屋の203号室の鍵をあけている。





「ほんとに、隣なんだね」


翔『うん、隣だよ』


「どうして私が隣に住んでるって知ってたの?」


翔『え、普通に見かけたことあったから』


「へぇ〜....」




私は見かけたことないのに、




こんな不思議なこともあるんだな。

2年も住んでて気付かないかんて。






「じゃあ、また」


翔『おう』






私たちは無愛想に挨拶をして、自室に戻った。







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