ワタシの事情 《 3B 》

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蓮『Aちゃんと、その片思いの相手ってどういう関係性なの？』

翔『確か、10年だっけ』




前カフェにあったとき、渡辺さんは10年片思いしてることを知ってたからてっきりルカは全て話してるのかと思ってたけど、そういうわけじゃないのね。




「そう、小学生の頃からの幼馴染で」


蓮『へぇー！憧れる』


翔『俺も幼馴染いるよ』


蓮『あ、そうだ、しょっぴーもね、幼稚園の頃からの幼馴染いるもんね』


「え、それは凄くない？」


翔『そうなの、ほんと腐れ縁って感じで』


「へぇ〜......渡辺さんはその方とお付き合いされて、」


蓮『ぐははっ！』


翔『ふは、ごめん、俺の幼馴染男なんだよね』


「あ！え、男性か！」






いやいや、この流れだから異性だと思うじゃん！



なんだか二人は、"腹よじれる"って爆笑してるけどさ。





翔『あーー、まあ俺の幼馴染はいいのよ笑
　 Aちゃんの幼馴染さんは？どんな人？』


「んー......優しくて、いつも私を助けてくれる人です」


蓮『へぇ、素敵な方だね』


「そう、素敵な人」





"素敵な方"って他の人に言われると私のことじゃないのに嬉しい。





翔『うわぁ〜好きなんだね、そいつのこと』


「もちろん、好きだよ」


蓮『顔がね、急に女の顔になった』


「は、恥ずかしいから」





こう二人に言われて、改めて私ふっかのこと好きなんだなって感じる。







翔『今は結構会うの?』


「会うかな〜
　なんなら同じ学部だし」


翔『え？マジで？』


蓮『待って待って、誰?』






急に食い気味になる二人



"ふっか"って言ったらわかるかな。







「あの、深澤辰哉って人なんだけど...わかる？」



翔『え、待ってわかるかも』

蓮『うわ..俺知らないわ』


「え、渡辺さん知ってるの?」


翔『なんか俺の仲良い子が"深澤くん深澤くん"ってよく言ってるんだよね』


蓮『結構有名人なのかな』

「有名人レベルで言えばあなたたちの方が上だよ」

翔『なんかね、リアコ枠らしい』

「リアコ？」

翔『俺もよくわかんないんだけど、"リアルに恋してる"とか、』

「リアコ..か」





渡辺さんのこと発言を聞いて、ふっかとも渡辺さんとも仲が良いその子は女の子なんだってわかった。





まあふっかがモテモテなのは知ってるけど、ちょっとだけ心臓がチクっとする。






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