ワタシの事情 《 3B 》

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蓮『お、Aちゃーん』






一昨日ぶりのカフェには、手を振るイケメンとスマホをいじるイケメン。






やっぱ噂では知ってたけど、生で見たらすっっごいイケメンだなって改めて感じる。





周りの女性も、"あの人たちかっこよくない？"って小声で言ってたり。






「ごめんね〜待たせたかな」


蓮『いや、３限早く終わってさ、ね、しょっぴー』

翔『あーうん』






相変わらずスマホを見ながら適当に相槌を打ってる渡辺さんだけど、



そんな渡辺さんを見て、"あいつ、聞いてないね"なんて優しく微笑んで席に向かう目黒さん。






蓮『どうぞ』

「ありがと、」




目黒さんは席に案内されるなり、私の椅子を引いてエスコートしてくれる紳士さ。



この人はイケメンで高身長で優しくて紳士で、何か欠点でもないのか不思議なくらい。




かたや渡辺さんはスマホを持ってダラダラ付いてきて席に着く。







失礼かもしれないけど、こうも違うのね。








渡辺さんといえば、かなりいろんな女性と絡んでるイメージ、というか噂があるくらいだけど、どうして目黒さんじゃなくて渡辺さんが、って思っちゃうレベルだよ。







蓮『今日あっついね...』

「ほんと、
　10分歩いただけなのに汗だくだよ」

蓮『アイスコーヒー大きいの頼も』

「コーヒー飲めるんだ！」

蓮『ふふ、飲めるよ流石に』

翔『俺もコーヒー』

蓮『しょっぴーもコーヒーね、
　 Aちゃんは？』





ようやくスマホを閉じた渡辺さんもアイスコーヒーらしい。




みんなコーヒー飲めるんだなぁ

私はカフェラテすら飲めなくて、流石に20歳にもなって少し恥ずかしい。






「私、このココアで」


蓮『ふは、可愛いじゃん、ココア』


「いやいや..」





ただコーヒー飲めないだけなんだけどな、




久しぶりに言われた"かわいい"に


それはコーヒーを飲めないことに対してだとしても、少し嬉しくなっちゃう。


単純だね、わたし。








蓮『すみませーん....』






目黒さんがさっと注文を済ませたら、早速本題に進んだ。







蓮『で、Aちゃん、いろいろ聞いていい？』

「はい」

翔『ぐはぁ、何これ、職質みたいだわ』

「え、ひどいです」

翔『いや、まあ悪い意味はねぇけど』

蓮『じゃあ本題入るね』




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