ワタシの事情 《 3B 》

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「ふっか！」






『おう、おはよ！A』









朝からあなたの顔を見られるだけで、1日のモチベーションが上がる。









深澤辰哉、通称ふっか。









同じ大学の同じ学部に通う彼は






小学生の頃からの幼馴染。









小学生の頃、親の転勤で引っ越した先の隣の家がふっかの家で




引っ込み思案でコミュ障の私にいつも話しかけてくれる、


転校してすぐ学校に打ち解けなかったときもふっかが近くにいてくれた。









その頃からずっと、恋心を抱いてる。









それから中学高校大学だって一緒で、親にも恐怖すら覚えられたけど



気付いたらこうなってたんだよね。






私が無意識にふっかを追っていたのか、






それとも運命なのか、









後者であってほしい、とは願っている。









ずっと思いを伝えたいけど




伝えてしまってダメだった時、この関係性がなくなるのが怖くてそんなことできない、




それに、そもそも告白なんてしたこともされたこともなくて方法がわからないの。









だから結局、ただの幼馴染のまんま。









というより、もう99%くらい諦めてるのが実際のところで、



私はいわゆる陰キャで、常に人を囲むふっかとは正反対、




お洒落もメイクだって仕方がわからない私に比べて、ふっかはいい感じにブランド物を身につけてアクセサリーまで付けちゃって。





そういうのに疎い私にとって、ふっかは幼馴染という近い存在だけど、ずっと高嶺の花なんだ。







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