ただの都合の良い女だから 《橙》

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バーから家は徒歩3分だから、すぐ家に着いた。







ふとスマホを見ると、3件の通知。









向井康二ごめん!Aちゃん!
今日残業あって、バー行けへんかった
また飲み直したい!









なんだ、

残業だったのね。







てか、会う約束なんてしてないのに、







こんなLINE送ってくるなんて、不覚にも可愛く思えてしまうし、純粋に喜んでる自分がいた。







可愛くない私はこんな風に返しちゃうけど、





会う約束なんかしてないじゃん笑



向井康二そんなこと言わんとってや!

明日は会える?








可愛くない私にも甘い康二くん。




もちろん、会いたいですよ。




約束なんかしなくたって、私はほぼ毎日バーにいますって。







うん、明日も行くからね






こんな私に対して康二くんは意外な返事をしてきた。






向井康二バーじゃなくて、ご飯行こうよ

Aちゃんとちゃんと話したい







...飲みなおしたいんじゃないの？






でもストレートな言葉が響く。






でも生憎私は昼は予定があって、

久しぶりに幼馴染に会うの。





だから





夜なら空いてるよー


向井康二お!じゃあ決まりやね

19時くらいならいけるー?


そうだね、じゃあ○○集合で


向井康二了解!明日楽しみやわ






可愛らしい返事をくれるけど、

私はそんなLINE続けたいタイプじゃないので

今日はスタンプを送って、強制終了にします。








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