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『やから、やっぱりクズの俺はAちゃんと付き合う資格なんてないんよ』
弱々しくそう吐く康二くん。
「そんなことない、
私はそんな康二くんを好きになったんだよ」
『でも、たぶんその翔太、くんの方が、Aちゃんを幸せにできると思うねん』
「翔太は、だから従兄弟なの。
何がどうなっても、それ以上の感情は沸かない、
それに康二くんがいいの!」
さっきから私は感情で康二くんと向き合ってる。
だから、"翔太は従兄弟"
これが私の答えなんだ。
「康二くん、わたしには貴方が必要なの。
康二くんは、つまんない毎日を照らしてくれた太陽なの。
クズでもなんでもいい、ありのままの康二くんが好き!
....戻ってきてよ」
そう言うと、いつもの子犬みたいな目でわたしを見つめる康二くん。
『ほんまに、俺でええの?』
「もう、何回も言わせないで。
康二くんがいいの」
『Aちゃん、
もう、ほんまごめん、大好きや』
そう言って康二くんはわたしを強く抱きしめた。
頭に右手を添えてくれたけど、その手はいつもと違って震えてた。
だから、"ずっと傍にいるよ"
そう伝えた。
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作者名:あやの | 作成日時:2021年7月7日 9時