ただの都合の良い女だから《橙》 (ページ42)

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マスターにはお礼を言って、私は寂しい家に帰った。

翔太には"傍にいさせて"って言われたけど

翔太の気持ちを知って、付き合うもなにも、まだ康二くんと別れたのかすら微妙で。

自然消滅パターンなのか、

ただ携帯も壊れて何か理由があって家に帰れないだけで、女の人と一緒にいただけ、かもしれない。

ただ私が翔太にはどんな返事をするにしても、康二くんとのことでモヤモヤした状態は打開したいの。

だから、これが最後。

そう決めて、連絡を入れた。

返事、返ってきますように。

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そのあとお風呂に入って、早めに寝床についたけど、返事はなくて

翌日出社したときも、昼休憩だって音沙汰なかった。

あー、これは、もうそういうことなんだな、

仕事中もやる気が全く起きなかったけど、なんとか与えられた仕事をこなして、退社しようとした17:00

待ち望んでた彼から、1件の連絡が入っていた。

康二くんじゃあ、会おっか。今日バー行くね

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