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あの日からちょうど1週間。
相変わらず連絡がなくて、毎日康二くんち来てる私は相当康二くんに依存してたんだな。
右手の薬指の指輪を見ると、虚しさと寂しさに襲われる。
こんなに長い間会えなくて、連絡も来ないってことは、康二くんからの拒絶だって、わかってる。
全く心当たりはないけど、私がまだつけてる指輪、康二くんもつけてくれてるのかな。
何度も、居候のように訪れた康二くんの部屋の合鍵は貰ってなかったから、私はマンションのエントランスで待つことしかできなくて、
毎日1時間ほど待ってみるけど、
通っていくのは、仕事終わりのサラリーマンや部活終わりの学生。
康二くんには会えてない。
今日も、ダメかぁ。
もう1週間もダメだったってことは、諦めろってことだよね、
目頭が熱くなるのをグッと堪えて、
帰ろうと思った、その時だった。
『......ちゃ〜ん、
もうちょっと、いっしょにいやん？』
聞き馴染みのある声。
これは、きっと、そう。
その方向を見ると、知らない女性と腕を組んで歩いてる康二くん。
きっとあれは、酒に酔ってる康二くん。
「......やだ、もう」
わかってた。
わかってたよ、
私は都合の良い女なんだ。
むしろ、自らそれを望んだんでしょ?
あのとき康二くんが、私を選んでくれたって思ってたけど
あれも私を都合の良い女として、キープしておくための言葉遊びだったんだ。
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作者名：あやの | 作成日時：2021年7月7日 9時
