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「しょ、翔太」
『ん？』
後ろから話しかけた私に翔太は振り向くことはなかったけど、平然と返事をくれる。
「私、康二くんと付き合ってるの」
『.....』
「あ、あの前言ってた人ね」
『......おう』
「だから、えっと、
今日のことはごめん、私言っとけばよかったね」
『......いや、わりぃ。俺従兄弟のAに最低なことした。
俺帰るわ』
「うん、おやすみ」
『おう』
ﾊﾟﾀﾝ
翔太はこっちを見ることなく帰っていった。
それからしばらく翔太から連絡が来ることも、会うこともなかなった。
私の方からは連絡する勇気がなくて、もっと気持ちが落ち着いたら連絡しようって決めた。
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そして、もう一つ、おかしなことが起きた。
なぜか康二くんがLINEの返事をくれなくなった。
康二くんは比較的返事が早いし、付き合ってからは毎日のように取り合ってたのに、あの日から連絡が来なくなった。
康二くん、今日は行けなくてごめんね
おーい、寝たのかな?
おやすみ!
おはよう!こうじくーん
あれ?まだ寝てるのかな?
どうしたの?大丈夫?
康二くんごめん、こんなに連絡くれないって何かあったの?
おーい、私何かしましたか?
何を送っても返事はないし、何回通話しても応対なし。
康二くんの家に行っても、誰もいなくて、
どういう状況か、脳内パニックパニックだし
あの素敵な笑顔の康二くんと、もう会えないんじゃないかって、思うと恐怖でいっぱいいっぱいになった。
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作者名：あやの | 作成日時：2021年7月7日 9時
