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『おはよう、』
「ん...おはよ....」
起きたら隣で私の顔を眺めてる康二くん。
ほんといつも通りでほっとしたけど、あまり寝付けなかったから眠い。
『こじ......今何時...』
『んー?9:30』
「くじはん........9:30？！」
『そうそう、やから早よ起きや〜』
「え！なんでもっと早く起こしてくれなかったのよ！」
『ごめんごめん、見惚れてたっ！』
そう余裕ありげに言ってるけど、現実はあと30分でチェックアウトしないといけないから、慌てて身支度する。
手抜きのメイクでなんとかチェックアウトには間に合わせて、外してた指輪を付けて
私たちは電車に乗り込んだ。
東京までは1時間ちょっと。
寝不足な私はしっかり車内でも寝てしまって、康二くんの肩を借りた。
優しい康二くんはそんな私の頭を撫でてくれて
昨夜のことを思い返すと複雑な気持ちだった。
東京に着いたら、"うち来て〜"って誘われたけど、さすがに着替えたいし、一度汗を流したかったから帰宅した。
お風呂から上がってリラックスしてたら、康二くんには悪いけど、今日はゆっくりしたいなーって思ったから、
今日はやっぱりやめとくね
ごめんね
ってLINEすると、1分ほどで通知音が鳴って、
康二くんたら、即レスの鬼だな、
なんて思って見たら、相手はまさかの翔太だった。
翔太今お前んちの下いる
は？
え、ちょっと、私はお風呂上がりなんだけどな
いや、でもまあ従兄弟だし、何も問題ない。
それに翔太がうちに来るなんて珍しい、急用かな。
ロック解除するからどうぞ〜
マンションのオートロックを解除すると、ものの数分で部屋のインターホンが鳴って、開けると当然翔太が立ってた。
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作者名：あやの | 作成日時：2021年7月7日 9時
