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こういうわけで晴れて私たちは"恋人"になった。
康二くんと出会って約1ヶ月。
彼とは何度も身体を重ねたし、この家にも週5ペースでは訪れてて、もはや恋人みたいなものだったけど、
"彼女"として康二くんに認識してもらえるなんて。
ただのセ フレと彼女では、あまりにも聞こえの良さが違いすぎて、ここ数日ずっと浮つきた気持ちの私。
そんな私を見て、ずっと「可愛い」「やばい好き」って言ってくる言葉たらしな康二くん。
いちいち喜んじゃう私はほんとちょろいよね。
でもこんな楽しい毎日は久しぶりで、
私の毎日を色のあるものにしてくれた康二くんには感謝しかないよ。
そして今日は、恋人としてはじめてのデートの日。
康二くんは写真が趣味みたいで、"デートスポット巡りたいし、綺麗な写真撮りたい！"ってことで、鎌倉に行くことになった。
『はいはい、Aちゃん、こっち向いて〜！』
「ん？」
ﾊﾟｼｬ
「あ、ちょっと！不意打ちはダメっていってるでしょ〜」
『わかってないなぁ、Aちゃんは。
こういうのって自然な表情がいちばんなんよ！』
「もう！盛ってくれなきゃ、」
ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ
おい、また撮りやがったな。
しかも2回も。
『ちょ、怖い怖い、目が鬼やから笑』
「ダメって言ってるのわかんないの？」
『えー、ごめんて！
その、可愛いんよ！
笑顔も真顔も横顔も、ちょっとプンプンしてる顔も、全部残しときたいねん！』
「可愛い.......、可愛く撮ってくれるなら許す」
『よし！じゃあもう一回撮ろっ』
康二くんの被写体になるのも少しは慣れてきた。
ほんと不意打ちだけはやめてほしいんだけど。
『よし、じゃあ行くで〜』
気が済むまで写真を撮った後は、念願のペアリング作りに向かった。
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作者名：あやの | 作成日時：2021年7月7日 9時
