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「おはよ」
『おう、』
コミュ障のわたしと同レベルな無愛想さを見せつける彼は従兄弟の、渡辺翔太。
『なに、お前今日気合入ってんの』
会って二言目それですか？渡辺さん
「翔太のためじゃないから」
『ふは、素直になれよ』
「ほんとだし」
真実だよ、
今日私は久しぶりにスカート履いて、髪も巻いてきた。
いつも翔太に会う時は白Tにデニムだから、翔太からしたら新鮮だよね。
『スカートなんて珍しいね、それもまぁ、似合ってる』
「ありがと、」
『やば、やっぱお前俺のこと好きなわけ?』
口元緩ませながらそう言う翔太。
そんな私に好かれてる自信あるのかなぁ、
まあこんな華奢な翔太だけど、いざというときはいつも助けてくれるの。
感謝はしてる。
「今日夜デートなの」
"デート"なんて、
勝手にデートってことにしてる私、痛いな。
『はぁ、？
なんで俺と会うのに夜予定入れてんの』
「いや、ランチって誘ってきたじゃん」
『夜まで一緒にいるかもしれねぇのに、予定いれないだろ、普通』
「ごめんって」
簡単に謝る私に、隣では不機嫌な翔太。
翔太は気分が顔に出るのは昔から。
慣れたもんだよ。
「んー、じゃあ今日は翔太の好きなとこ行こ。奢ってあげるから」
『ん、』
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作者名：あやの | 作成日時：2021年7月7日 9時
