好きまで突っ走れ！-TH-

＃２１ -TH- ページ21

THside




部屋に戻ってきてからは、半ば放心状態で、




気がついたらあっという間に、食事会が終わりかけていた。









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「……っ…ぁ、あの！」









急に彼女が声を上げ、3人とも彼女の方を向いた。








その時、直観的に感じた。









彼女がこれから言うことは、おおよそ検討がついて。


これを言われたら、せっかく会えたのにもう会えなくなるかもしれない。


そう感じて


思わず彼女を遮って声を出していた。









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危機を感じたからなのか、口からスラスラと言葉が出てきた。





Aさんとこの先時間がかかってもいいから、



いずれは結婚したい。




そんな気持ちを遠回しに俺なりに伝えると、父さんはすんなりOK。



でも、はっきりいって余裕はない。



猶予は1ヶ月、その期間のうちにAさんと距離を縮めていかないと、




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そんなことを考えていると、




父さん達は部屋の外に出ていて、俺も続いて出ようとした。




でも出る直前で閃いた。"デートに誘っちゃおう！"って。



後ろにはAさんがいる。



勢いよく振り向くと、これまた本当に自分の口から出ているのか疑うくらいスラスラと




デートに誘う言葉が出てきた。



本当、女の子をデートに誘ったことなんかないのに。笑



絶対手に入れたいと思うと、本能的に動ける自分がすごいや。





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俺ってほんとすごい、笑



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