好きまで突っ走れ！-TH-

＃１９ -TH- ページ19

THside



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俺が運命について話しながら、Aさんの方へ歩いていく。





彼女は驚いていて、おどおどしながらも俺の話に答えてくる。







Aさんの正面に来た時、耳を見ると、左耳にはさっき拾ったイヤリングがキラキラとぶら下がっていた。





でも、反対にはそれがなくて、俺の直感が当たったと思って、少しニヤケそうになった。






口角に力を入れつつ、Aさんを見ると、





うるうるとした目で、上目遣いで見つめてきて、




軽く眉間にシワがよっていて、何かを耐えているようなその表情は、俺の心臓をうるさくさせた。








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今日初めて会って、こんなこと言うのはダメだと思うけど、







……すごく……キスしたい。








俺ってこんなに変態だった？







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そんな考えを押し殺して、俺はAさんの耳に手を伸ばすと、イヤリングを付けてあげた。





つけ終わって離れると、彼女はリンゴみたいに顔を真っ赤にして俯いていて、





そんな所も含めて、全部が俺のツボだった。





今日が初対面とは思えないほど彼女を欲しがっていて



Aさんを知りたい。



この結婚から、いや、俺から、



もう逃げられないようにしたい。









そう思った時、結婚を懇願するように、




"Aさんのことを大事にします"




だなんて口走っていた。







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