好きまで突っ走れ！-TH-

＃１７ -TH- ページ17

THside






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食事会の中盤、たくさんの料理が運ばれてくる途中、




Aさんはお父さんに話をするように促されて、





恐る恐る、俺の方を見た。









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怖がられないように目が合ったタイミングで俺も目いっぱい口角を上げて微笑んだ。




それが不自然だったのか、かっこよすぎて見とれたのかは分からないけど



1度目を見開いて凝視すると、また直ぐに目を逸らして下を向いてしまった。



……これは、絶対俺がかっこよすぎて見とれたやつだ、笑









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また少し食事会が進むと、Aさんは携帯をにぎりしめて部屋を出ていってしまった。









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「…すみません、娘が緊張していまして、」



「いいんですよ、それにしても可愛らしくて優しそうな娘さんじゃないですか〜！」



「いやいや、とんでもありませんよ。」









やっぱり緊張してるんだよな、







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俺は、Aさんがいないすきに、ずっと気になっていたことを聞いてみた。








TH「…あの、Aさんは、この結婚のことなんておっしゃってるんですか？」




父「…それが、家でも会社でも、なかなか思ってることを言わなくて、私たちにもわからないんですよ。でもこうして顔合わせに来ているんだから、きっと、」




そう言うと、父さんたちだけでまた他愛もない話をし始めた。







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俺は、気になりすぎて、父さんたちに、トイレと嘘をついて、部屋を出た。



でもそんなのは嘘で、



店中を回って、Aさんをさがした。




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