検索窓
今日:15 hit、昨日:0 hit、合計:99,242 hit

3 ページ6

(no side)





社長室の扉が静かに閉まる。

広い空間には40半ばの男と10代半ばの少女の2人だけと云う異様な光景が広がっていた。


武装探偵社の社長_福沢諭吉は刀の柄を掴みながら少女_川端Aを見る。

その瞬間、
Aは先程まで愛想を振りまいていた可愛らしい笑みは彼女の顔から消え伏せ、それに代わるように容姿には合わない不敵な笑みを浮かべた。



「久しいな福沢。
見ない間に随分と老けたんじゃないか?」

「…そう云う御前は相変わらず変装趣味(コスプレ)が好きみたいだな。」




その場に稲妻が走った様に空気が張り詰める。

お互いの視線は交わり今にも火花が散りそうだったがAの方が笑いながら目を逸らし、話題を切り替えた。

そんな態度のAに福沢は少し表情を強張らせたが彼女は「生憎今日はそんな用で来たわけじゃない」と云って再び視線を戻した。



「何の用だ。」

「…四年半前に視えた。
もう時期戦争(三つ巴)が起こるとな。」

「…そうか。
だが、真逆此処を守る為に来たわけじゃ無いだろう。」



Aの言葉に少なからず驚いたのか目を見開いた福沢は直ぐに平常を取り戻すと、
掴み所の無い笑みを浮かべるAを見る。

Aは自身の髪を弄びながらその問いを鼻で笑った。




「勿論、私の目的は太宰。
唯、全てあの時視えたものに従ってるだけだがな。私には彼を見守る使命がある、それだけだ。」

「…ポートマフィアの事は大方察しがつくが、
軍系の方はどうしたんだ」

「特務課に付け入って経歴は総洗い。
異能の方も細工して貰ったさ。」




「ま、何か仕出かせば強制連行だがな。」と云うAは再び幼児らしい笑みを浮かべる。

福沢はそんなAを見て溜息をつくと「仕方がない」と云って目を瞑るとAは「礼を云う福沢」と返した。



「…特一級危険異能者は大変そうだな」

「嗚呼、私もそう想うね」

異能力→←2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (145 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
275人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ぽん酢(プロフ) - 凄い面白かったです!更新待ってます!! (2018年8月15日 22時) (レス) id: 294c8f425c (このIDを非表示/違反報告)
きらり(プロフ) - 最高です!続きがめちゃ気になります!頑張って下さい!応援しています! (2018年8月13日 13時) (レス) id: b31c3f6b99 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - 最ッ高です! 更新頑張ってください!! (2018年8月13日 0時) (レス) id: 430739def7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 題名って「この素晴らしい世界に祝福を!」これ参考にしてます? (2018年8月12日 22時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
らつ - 初めて読みました!!最高です!更新楽しみにしてます! (2018年8月9日 18時) (レス) id: 84c9675812 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ななな | 作成日時:2018年7月20日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。