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(no side)
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社長室の扉が静かに閉まる。
広い空間には40半ばの男と10代半ばの少女の2人だけと云う異様な光景が広がっていた。
武装探偵社の社長_福沢諭吉は刀の柄を掴みながら少女_川端Aを見る。
その瞬間、
Aは先程まで愛想を振りまいていた可愛らしい笑みは彼女の顔から消え伏せ、それに代わるように容姿には合わない不敵な笑みを浮かべた。
「久しいな福沢。
見ない間に随分と老けたんじゃないか?」
「…そう云う御前は相変わらず
その場に稲妻が走った様に空気が張り詰める。
お互いの視線は交わり今にも火花が散りそうだったがAの方が笑いながら目を逸らし、話題を切り替えた。
そんな態度のAに福沢は少し表情を強張らせたが彼女は「生憎今日はそんな用で来たわけじゃない」と云って再び視線を戻した。
「何の用だ。」
「…四年半前に視えた。
もう時期
「…そうか。
だが、真逆此処を守る為に来たわけじゃ無いだろう。」
Aの言葉に少なからず驚いたのか目を見開いた福沢は直ぐに平常を取り戻すと、
掴み所の無い笑みを浮かべるAを見る。
Aは自身の髪を弄びながらその問いを鼻で笑った。
「勿論、私の目的は太宰。
唯、全てあの時視えたものに従ってるだけだがな。私には彼を見守る使命がある、それだけだ。」
「…ポートマフィアの事は大方察しがつくが、
軍系の方はどうしたんだ」
「特務課に付け入って経歴は総洗い。
異能の方も細工して貰ったさ。」
「ま、何か仕出かせば強制連行だがな。」と云うAは再び幼児らしい笑みを浮かべる。
福沢はそんなAを見て溜息をつくと「仕方がない」と云って目を瞑るとAは「礼を云う福沢」と返した。
「…特一級危険異能者は大変そうだな」
「嗚呼、私もそう想うね」
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ぽん酢(プロフ) - 凄い面白かったです!更新待ってます!! (2018年8月15日 22時) (レス) id: 294c8f425c (このIDを非表示/違反報告)
きらり(プロフ) - 最高です!続きがめちゃ気になります!頑張って下さい!応援しています! (2018年8月13日 13時) (レス) id: b31c3f6b99 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - 最ッ高です! 更新頑張ってください!! (2018年8月13日 0時) (レス) id: 430739def7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 題名って「この素晴らしい世界に祝福を!」これ参考にしてます? (2018年8月12日 22時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
らつ - 初めて読みました!!最高です!更新楽しみにしてます! (2018年8月9日 18時) (レス) id: 84c9675812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななな | 作成日時:2018年7月20日 22時