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モンゴメリとの闘いは終わった。
敦は交差点の真ん中で顔を上げる。
まるで今のが夢だったかの様に日常を続ける昼下がりを見て安堵した。
敦が辺りを見れば鏡花ちゃん、谷崎さん、ナオミさんも同じ様にして立っていた。
「あれ、」
＿＿＿Aちゃんは？
＊
交差点の真ん中とは少し外れた場所で私は顔を上げる。
隣を見れば森とエリスも居て私は異能から出れたと確信した。
「いやあ、若いって良いねえ。
私も異能でバンバン闘いたくなったよ」
「リンタロウには無理」
遠くを見つめながら云う森にエリスの容赦無い言葉のナイフが飛ぶが、此れも森の設定通りと考えると同情などできない。
(…そもそも貴方が非合理的な事する筈ない)
私はエリスに涙目になる森を横目に
森だけにしか聞こえないよう、小さく呟いた。
「…黒幕に気をつけろ」
そう云った私を目を見開いて見つめた森は「ご丁寧にありがとう」と云って目を細める。
私は奴の目線を無視して「じゃあねエリス」と、エリス"のみ"に声を掛けて敦達の方へ足を向けようとした。
「うぅ…冷たい。でもそこがイイ！」
「莫迦か。」
そろそろ森の癖は一周回って心配になるが、
心配する義理も無いので適当に罵倒して背を向ける。
そんな私の背中に「Aまたね！！」と叫ぶエリスの声と共に森は「少年に
これで三社お互いの戦線布告は揃った。
もうすぐこのヨコハマの地で火花が舞うが、それと同時に終結も訪れる。
私が知ることができたのは終結まで。
＿終結の先がどうなるのか。
私は交差点の真ん中に立つ敦の姿を見て考える。
敦を見ていると太宰の幼い時を思い出す。
当然彼のような素直さも無ければ熱意もない少年だったが、
同じ様に"何か"に怯えている。
そんな所が敦と太宰はよく似ていた。
「あっ、Aちゃん…！
良かった、居なくなっちゃったのかと…」
「おじさんとね一緒に居たの！」
此方に駆け寄る敦にニコリと笑いかける。
敦はそれに答える様に私に笑みを向けると、私の手を引いて他の３人の元へ歩き出した。
そんな敦を見ながら「あのね敦」と声を掛ければ彼は優しく返事をした。
「おじさんがね、よろしくだって！」
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ぽん酢(プロフ) - 凄い面白かったです！更新待ってます！！ (2018年8月15日 22時) (
レス) id: 294c8f425c (このIDを非表示/違反報告)
きらり(プロフ) - 最高です！続きがめちゃ気になります！頑張って下さい！応援しています！ (2018年8月13日 13時) (レス) id: b31c3f6b99 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - 最ｯ高です! 更新頑張ってください!! (2018年8月13日 0時) (レス) id: 430739def7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 題名って「この素晴らしい世界に祝福を！」これ参考にしてます？ (2018年8月12日 22時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
らつ - 初めて読みました！！最高です！更新楽しみにしてます！ (2018年8月9日 18時) (レス) id: 84c9675812 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななな | 作成日時：2018年7月20日 22時
