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中原中也。

ポートマフィア五大幹部にして
かつて太宰と共に"双黒"と謳われた物理最強の異能所持者。

そんな泣く子も黙る中原には唯一恐れるものがある。
それは昔の中原の上司に当る人物で、
其奴は可愛い外見とは裏腹に容赦無い特訓と悪質な悪戯をする者だった。


そして四年経った今も__



振り返った中原の頭上には既にナイフが光り、
振り下げられようとしていた。

中原は持ち前の身体能力を生かし、
即座に太宰の手を掴み上げるともう片方の手でナイフを塞ぎ、黒服に太宰の手を押し付けた。


「太宰手前なンて人を呼びやがったんだ…」



太宰の手と黒服が触れた途端に辺りは淡い光に包まれて視界が遮断される。

視界が晴れた頃、黒服がいた場所には背丈の小さい子供が満面の笑みで立っていた。



「あーあ、バレちゃった!」






目線の先には引き攣った笑みを浮かべる
かつての私の部下、中原中也。


「久しぶりだな、中原」


容姿に沿わない妖美な表情で云えば中原は厭そうな顔をして「お、お久しぶりです…Aさん」と頭を下げた。



「噂には聞いていましたが…真逆本当に探偵社に居たンすね」

「ああ。…それとも私に人助けは笑えるか?」

「い、いえ!笑えるのは青鯖だけで_い"ッ!!?」



咄嗟に云った中原の言葉に太宰が顔を歪めながら中原の足を踏み付ける。
その拍子に飛び上がった中原を見て爆笑する太宰に中原はキレながら回し蹴りをした。

私がその様子を見て思わず笑えば2人は目を丸くして互いを見合わせた。



「オイ、Aさんが笑ったって事は何か起こるぞ」

「そう云えば、先程中也の帽子に爆弾仕掛けてるの見たよ?」

「なッ…本当か!!?」

「嘘だよ」



まるで漫才の様な2人のやり取りを横目に暫く傍観し、終わったのを確認した私は埃だらけの2人を見て溜息をつきながら口を開いた。



「おい太宰。
策があるならさっさとしろ。」

「策だァ?手前、幾らAさん来たからって出れると思うなよ?」



睨みつける中原に太宰は鼻で笑いながら「それはどうかな」と云って私に歩み寄る。

太宰は耳打ちで「中也のおネェ口調見たくないですか?」と私に小声で伝えた。



「ふむ…それはさぞ面白そうだな」


此方を見て呆然とする中原の前身を見つめながら云えば太宰は「お任せ下さい」と笑った。






「私は先日マフィア宛に手紙を送ったのだよ。
内容は__」

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ぽん酢(プロフ) - 凄い面白かったです!更新待ってます!! (2018年8月15日 22時) (レス) id: 294c8f425c (このIDを非表示/違反報告)
きらり(プロフ) - 最高です!続きがめちゃ気になります!頑張って下さい!応援しています! (2018年8月13日 13時) (レス) id: b31c3f6b99 (このIDを非表示/違反報告)
亜純(プロフ) - 最ッ高です! 更新頑張ってください!! (2018年8月13日 0時) (レス) id: 430739def7 (このIDを非表示/違反報告)
みゆ(プロフ) - 題名って「この素晴らしい世界に祝福を!」これ参考にしてます? (2018年8月12日 22時) (レス) id: 866317dc4d (このIDを非表示/違反報告)
らつ - 初めて読みました!!最高です!更新楽しみにしてます! (2018年8月9日 18時) (レス) id: 84c9675812 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななな | 作成日時:2018年7月20日 22時

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