39 ページ43
．
「キル〜生きてる？」
「ゲッ、A！？」
パパの部屋を後にした私は
キルを呼び出す為に独房へと足を運んだ。
顔を覗かせれば鞭を持ったミルキが
汗だくで私を見ると嫌そうな顔をした。
「ゲッとは失礼な！
それはそうとキル。パパが呼んでるから来なよ」
「はいはーい」
「ミルキもお疲れ〜」なんて言えばミルキはパパはキルに甘すぎる！と文句を垂れる。
キルはそんなミルキを横目に意図も簡単に鎖を引きちぎると「あ"〜痛かった」と言って首を鳴らした。
「…親父何か言ってた？」
「さあ？自分で聞きな〜」
「はあ？ドケチババアめ…」
「キルアくん？？」
無言でキルアの顔を覗き込めば
キルアは顔を青ざめさせて「何でもないデス」と首を横に振った。
◯
パパの部屋の前でキルを待つ事数分。
物凄い勢いでママとカルトが扉の前でやって来たと同時にキルが部屋から出てきた。
「キル！！ママと一緒に居るわよね？ね？」
「…俺は友達の所に行く。」
説得しようとするママにキルアは眉を顰める。
隣のカルトは不安そうに二人を見ていた。
私はため息をついてキルとママの間に立つ事にした。
「まあまあママ。パパの意向なんだし。」
「Aちゃん！！Aちゃんはママと一緒に居るわよね？？」
「えっとー…それは、」
今度は私に縋り付くママに苦笑いでどう答えようか言葉を選ぶ。
いやあ…別にママのこと嫌いじゃないからスパッと言いにくい。
私はどうしようと思っているとカルトは「え…」と、不安そうに言葉を漏らした。
「姉ちゃんは俺と行くんだよ！
ほらさっさと行くぞ！！！」
「わっちょっとキルア！」
そんな私を見兼ねたのか、キルアは強引に私の手を引っ張ると廊下を駆け抜ける。
視界の隅でカルトの瞳が揺れるのが見えた。
＿
憎い。
お姉様達を奪った"友達"が。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 373人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ヒソカの花嫁(プロフ) - ページ35の「ネブロさん〜！ただいま！！！」の所ゼブロがネブロになってます。 (2019年7月17日 23時) (
レス) id: 6af5523d08 (このIDを非表示/違反報告)
モモンガ - 面白いです！更新楽しみに待っています！！！ (2018年6月10日 22時) (レス) id: b4dcbe9589 (このIDを非表示/違反報告)
byohi60(プロフ) - こちらの作品もとても面白いです。ありがとうございます(-人-) (2018年6月8日 13時) (レス) id: e9dee97724 (このIDを非表示/違反報告)
GDloveiamVIP(プロフ) - 即お気に入り&高評価！面白い、、、 (2018年6月8日 7時) (レス) id: 2ecf04a340 (このIDを非表示/違反報告)
⌒(ё)⌒ - 面白いです.... (2018年6月8日 0時) (レス) id: 0a4623d944 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ななな | 作成日時：2018年6月7日 20時
