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あの後お父さんは暫くリビングのソファでコーヒーを飲んでいたけど急な連絡が入り、私に一言告げてまた仕事へと向かった。
「行ってくるな」
いつも私が寝てる間に帰ってきて出掛けてるお父さんの口からはあまり聞かない言葉に、
私は緊張しつつも「行ってらっしゃい」と告げた。
幸せな時間は続かないのは当然だけど
少し寂しいと思った私は仕事を頑張るお父さんにとって親不孝なんだろうか、とぼんやり考えた。
◯
休日の翌日には当然平日がやってくる。
昨日が少し充実していたせいか
憂鬱な気分の朝に私はため息が出た。
「あれ、誰か居る…？」
リビングのドアを握ろうとした瞬間、
ドアの向こうにあるキッチンから水を出す音が聴こえて足が止まる。
え、お父さん？ いやこんな時間に居るのはまず無いし。それに昨日今日でそんな事があるはずがない。
高まる警戒心の中、私はそっとリビングのドアを開けて隙間から覗くと特徴的な赤い髪が見えた。
「お〜！おはようAちゃん！」
「き、切島さん！？」
此方に気付いて振り返ったのはお父さんの友人でありプロヒーローの切島さんだった。
最後に会ったのはお母さんのお葬式以来なのでまあまあ久しぶりな存在である。
予想外の人物に驚いていると切島さんは笑いながら「爆豪…じゃなくて、お父さんに頼まれてさ！」と言ってテーブルに朝ご飯を置くと、
近くに置いてあった鞄の横にあった大きめの袋を出してきた。
「これ、お父さんからAちゃんにって」
「え…？」
差し出された袋は薄ピンクで綺麗にラッピングされていて首を傾げる。
誕生日はまだだし…え、なに。
戸惑いつつも受け取って中身を見るとクマのぬいぐるみが入っていた。
「入学祝いと小学校卒業祝いを兼ねたプレゼントだって。
昨日渡そうと思ったみたいだけど渡しそびれたからって昨日言われてさ。」
お父さん素直じゃないよなと言って大口を開けて笑う切島さんの声がその場に響く。
クマに持たせるようにあったメッセージカードには綺麗な字で「入学おめでとう」と書かれていた。
「年頃の子の欲しいもの分かんなくて結構迷ったみたいだよ。嫌だったらどうする⁉とか言っててさ、」
「っ…」
ちゃんと父親できてるか不安なんだよと言う切島さんの言葉に私は無意識にぬいぐるみを抱きしめた。
「嬉しい…嫌なわけ、ないよ、！」
お父さん＿ありがとう。
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とた - 爆豪君がめちゃくちゃ理想のパパで、読む度にしんどいです߹𖥦߹ 大好きです……！！更新お待ちしています！！ (2021年10月26日 23時) (
レス) @page19 id: c64444001a (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - すごく面白いです。更新待っています (2021年5月30日 12時) (レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - かっちゃんパパめちゃ好きです！更新楽しみにしてます〜 (2018年6月6日 21時) (レス) id: b37c094aac (このIDを非表示/違反報告)
milk - かっちゃんのお父さん姿が理想過ぎて殺られました...(/_;)/~~大好きです!!!更新楽しみにしてます!!! (2018年5月31日 18時) (レス) id: 2e49390f17 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 読む度にかっちゃんの父親感に感動して泣きそうです… (2018年5月29日 0時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななな | 作成日時：2018年5月25日 18時
