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「…笑顔、か。」
警察からも帰してもらい、再び帰路に着く。
私は先程言われた言葉を復唱する様に呟いた。
あの言葉は何故か私の心に残り説得力があった。
『貴女のお陰でりこは助かりました！』
『お姉さん！りこを助けてくれてありがとう！』
お母さんの隣で歩く女の子は幸せそうな顔をしていた。
あの笑顔を手助けしたのは私、というのはあまり自覚は無くて変な感じ。
よくよく考えれば私は初めて人助けらしい人助けをしたかもしれない。
ヒーローの娘だから正義感が強いとかは特に無く、
平凡に過ごしてきた私には割と新鮮な出来事だ。
「お父さんいつもこんな事してるのか。」
先程女の子を抱えた時に擦った手の甲の傷を見ながら思う。
今回は多少の傷だったけどもし私がこの個性じゃなかったらもっと大きい怪我をしていただろう。
それくらいヒーローは人気な分リスクが高い仕事、ということ。
「はぁ…進路、どうしよう。」
未だ鞄の中に入っているプリントを思いながら私はため息をつく。
"きっかけ"はできた。
あとは私の覚悟がないだけ。
それくらい私の進路は形が出来上がっていた。
お父さんと違って私は気が小さい。
小心者の私は痛いのはあまり好きじゃないし自分にリスクが掛かると思うとどうしても躊躇してしまう。
うーん‥と唸っていたその時、
私は予想外な人物とばったり会ってしまった。
「…あ、出久さん。」
「わっAちゃん！？」
そこに居た人物、
それはお父さんの幼馴染もとい、
No.1ヒーロー『デク』。
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とた - 爆豪君がめちゃくちゃ理想のパパで、読む度にしんどいです߹𖥦߹ 大好きです……！！更新お待ちしています！！ (2021年10月26日 23時) (
レス) @page19 id: c64444001a (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃ - すごく面白いです。更新待っています (2021年5月30日 12時) (レス) id: bd6a8b3525 (このIDを非表示/違反報告)
とあ(プロフ) - かっちゃんパパめちゃ好きです！更新楽しみにしてます〜 (2018年6月6日 21時) (レス) id: b37c094aac (このIDを非表示/違反報告)
milk - かっちゃんのお父さん姿が理想過ぎて殺られました...(/_;)/~~大好きです!!!更新楽しみにしてます!!! (2018年5月31日 18時) (レス) id: 2e49390f17 (このIDを非表示/違反報告)
花帆 - 読む度にかっちゃんの父親感に感動して泣きそうです… (2018年5月29日 0時) (レス) id: aa0adc990d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななな | 作成日時：2018年5月25日 18時
