ある陰陽師の物語

平安京と晴明の謎 ページ7

博雅の独学と調べた物がまとめられた帳面は本当に役に立った。
(借りてきた資料も役に立ったけどね)

「…じゃあ、菅原道真のことを簡単にまとめると…。」

「藤原時平って奴に出世を妬まれて、時平が嘘の告げ口をして道真が勘違いされて太宰府に流された…というわけだ。」

「そりゃ道真も祟るに決まってる。根も葉もないことを言われたんだから。」

「そうだな。」

…でも、なんで道真は平安京に雷を落としていくんだ？
時平を恨んでいるなら平安京には雷を落とさないはずなんだけど…。

「あ〜‼ますますわかんなくなってきた〜‼」

どうしよう。わかんない。

…僕は思った。








これは平安京と僕自身の最大の謎だ…と。

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