トリップ:1 ページ2
トリップなんて夢の中のその夢の中のまた夢の中の夢だと思っていた。
小学六年生のときにハマったカゲプロの世界に行きたいと母親に言えば『無理だ、諦めろ、現実を見ろ』と笑われたあの頃の自分、お元気ですか?
目の前の広がる光景に私は、鼻血を抑える。
ボタボタと流れる鼻血が濡れた石床に落ちた。
小学六年生の頃の私、お元気ですか?
トリップなんて無理だと諦め、3次元なんかクソくらえー!!と空に向かって叫び、ご近所の口うるさいおばちゃん、金沢さんに怒られた私、お元気ですか?
どうやら私、Aは_高校二年の冬、
「と、と……
刀剣乱舞の世界にトリップしたぞおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
湯に浸かる眉目秀麗の男達。
それは私がいつもpi〇ivやゲーム、アニメで見ていた刀剣男士達。
目の前の刀剣男士達は目をぱちくりさせ、驚いた顔で私を見ている。
小学六年生の私、お元気ですか?
私は今、超絶ミナクルお元気です。
かつては二次元という世界に憧れ、絶対トリップしてやると思っていた私。
だがしかし、現実を突きつけられた、私はその憧れを諦めていた。
カゲプロの推しのカノに会えないと知った私はpix〇vという神絵師の作品の集まりをひたすら漁り、設定の年齢を20歳以上にし、毎日毎日R〇8を探り、中学三年生の頃、友達にすすめられて刀剣乱舞沼にドっボン。
毎日毎日推しのケツと股間と胸をこの右手で握られたらどれだけよかったかと噛み締めていた私。
しかし、それももう、妄想だけで済ませなくていい。
「もしかして時間遡行軍か!?」
「なんでこんなところにっ……」
と、浸かっていた湯から飛び出る私の推しの鶴丸国永と薬研藤四郎。
まって、まってくれ
「待ってくださいい!!!まだ推しの裸見る覚悟出来てないんですが!?見ていいの!?てかバッチリ見てる自分がい__」
強制連行された。
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作者名:ふらすこ | 作成日時:2018年2月19日 15時