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数分前_
『はぁ・・・。ただいまァ かっちゃん。』
普段よりも深く長い溜息を零し吐き出す様に言葉を発する
『ぁあ゙!クソデク 遅せぇんだよ!飯が冷めんだろ。』
(訳:お帰り。ご飯あるよ。)
ドアを開くよりも先に立ってたのか仁王立ちでいつもの様に毒を吐き
『ごめんね。かっちゃんありがと…』
靴を脱ぐと背筋を縮めたままスタスタと寝室に入っていき
『…………。』
出久の様子が可笑しい。
今日は出動要請も少なかったはず。だとしたら、慣れねえポスター撮影で気張って疲れた?…いや。そんな事であそこまでにはならねぇ、。
てことは 他に何か合った………
「はぁ〜サッパリした!」
頭をがしがしとタオルで拭くと先程からは想像のつかない拍子抜けする様な笑みを浮かべ
「かっちゃんお待たせ。お風呂使っていいよ。」
「…なァ 今日なんかあったんか。」
(・・・・。)
「へ!?」
暖かったはずの空気に一瞬で沈黙という重い時が訪れる
その空気をものともせずただ真っ直ぐに双眸を見つめている
「な、何にも無かったけど…」
「…あっそ。」
5秒程睨みつけると自分から聞いたにしては素っ気ない返事を返すとリビングを後にする
(バタンっ)
「はァ…言ったらきっと、 」
安堵ともとれる溜息をつくも実際は騙せたかと不安を吐き出す様に溜息をつくと、ソファに倒れる様に眠りに就いてしまう
_______________
クソデクの分際で俺に隠し事しやがって…
俺はまだ信用出来ないんか、、、
「チッ、 」
シャワーから降り注ぐ湯水に身を打ちながら苛立ちと不安という感情が内心を巡る中言ったところで意味の無いことが分かっている行き場の無い感情をぶつける様に力ない拳を壁にぶつけるのだった。
【END】
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作成日時:2019年6月12日 23時