当時、無限列車へ行く前 ページ13
「杏寿郎、頼んでもいいかな?」
「この煉獄杏寿郎にお任せ下さい!」
近頃、40名が行方不明になっている電車があった。鬼の可能性があるとの事だ。かなりの数なのと、柱が出陣する程なので、煉獄の脳裏に過った。
どこか大怪我をする、もしくは生きては帰って来れない。と。
御館様邸を後にし、1度実家に戻った煉獄は、白無垢を取り出した。それを広げながら、この年の3月。彼女の誕生日にこれを渡し、祝言を挙げたいと想像した。しかしそれも叶わないのかもしれない。
「俺には相応しくない」
そう思うと、自然とその結果に行き着く。
Aの事は、初めて出会った時から好きだった。だが彼女はどうだろうか、楽しそうではあるが、恋愛対象とは見ていないだろう。
「心苦しいが、Aには他の男と幸せになってもらいたい。よもや、冷たく接するしかないのだろうか」
いつしか、煉獄はそう思うようになった。
28人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mpmgd(プロフ) - 煉獄さん.°(ಗдಗ。)°. (4月5日 13時) (レス) id: 69ece47d5f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:gipsofila | 作者ホームページ:http://https://www.pixiv.net/users/72619699
作成日時:2024年4月2日 0時