煉獄杏寿郎は好きと言いたい (ページ20)

今日:17 hit、昨日:8 hit、合計:3,603 hit

文化祭ページ20

「よもや、眠れる森の美女か、ロミオとジュリエットが残った！みんなはどれがいい？！」

と、煉獄は皆を見た。だが、誰も煉獄とは目を合わせたがらない。ここまで来たら皆はどれでもいいようだった。
そこで、宇隨が手を挙げた。

「そういや、今年って1年と合同じゃね？ほら、お前の後輩のゆいのクラスと」
「よもや！確かにそうだった！では、それも踏まえて皆どれがいいか、」
「そこでだ。今からゆいに凸らね？」

ビシッと指を指した宇隨の言葉にクラス中がおぉと感心する。だが、梨瑠は。

「ダメよ。確かに冨岡先生のクラスと合同なのは決まってますが、こっちで劇を決めて、キャストは冨岡先生が決めるって決まってますので。」
「じゃあもう逆転シンデレラしねぇ？」

と、面白くなさそうに宇隨が言うと、またみんな感心したように叫んだ。

「あり！楽しそう！」
「煉獄！お前シンデレラやれよ！」
「よもや！？俺がか？！」
「それは楽しそうですね。」

梨瑠もそう言った。
だからこそ、煉獄は恥ずかしそうに頬を染め、

「よもや、梨瑠先生も言ってくださるなら、やってみようか」
「きっと王子はゆいさんになりますしお似合いですよ！」