煉獄杏寿郎は好きと言いたい (ページ1)

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君を見つけた日ページ1

高校生最後の年。煉獄杏寿郎は悩んでいた。

「煉獄先輩！今日から一緒ですね！」
「よ、よもや……なぜ君がこの高校に……」

そう、彼女、花城ゆいだ。。

「煉獄先輩〜！！」

と語尾にハートが付きそうなほどのウキウキな声で煉獄の腕にしがみついている。
彼女はもう隠すことを諦めたように恋心をあからさまにしている。煉獄はげっそりとしているが、離すことは無かった、そのことから、ゆい含め、周りのみんなが彼らをカップルと認識していた。

「そういえば、煉獄先輩、今日って部活なんですか？」
「いや、来週からだ。」
「じゃあ私直ぐに剣道部に入部届け出しますね！」
「よもや……」

やれやれと態度に出すが、ゆいはそれを冗談だと思っていた。そんな時、2人の前に1人の女の人が前を通った。
ふわりと輝く白髪をなびかせ歩く姿はモデルのようだった。その姿に煉獄は釘付けだった。

「……？煉獄先輩……？」
「よもや…… 梨瑠師範、？」

煉獄はその女性に過去の初恋相手、雫石梨瑠を重ねていた。
だが、ゆいはそれに密かに腹を立てていた。

「また梨瑠ですって……？」

ゆいはキッと、梨瑠に似た女性に睨みつけた。