【wrwrd!】壊れた人形【軍パロ】 (ページ8)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:12,088 hit

感情8 ページ8

『ただ今戻りました。』

任務が終わったことを伝えに血だらけになった服のまま先生の研究室に入る。

「おかえり、A
今日もよく頑張ったね』

そう言うと先生は私の頭をそっと撫でる。
それが嬉しくてもっと撫でてと言うように先生に擦り寄る。

「おっと、Aは本当に甘えたさんだね
でもまずは任務の報告をしようか。甘えるのはそれからだ」

そう言って私の頬にキスを落とす。
嬉しさや恥ずかしさで頬が赤くなるのが分かる。

『はい、先生』
　

殺人兵器となったあの日、私は初めに子供を殺すよう命じられた。
本当に実験が成功したのか確かめるためだと先生は言った。

どうして手袋をしているのかと聞くと先生は私の力を抑えるためだっと言った。

触れたものすべてを粉々にしてしまう体になった私が普通に生活できるよう特殊な手袋はめることで触っても大丈夫なようにしたらしい。

子供たちが沢山いる見慣れた大部屋に入る。
子供たちは私が戻ってきた事にとても驚いているようだった。

すると何人かの小さい子供が私の元に駆け寄る。

「だ、大丈夫だったの？すごい声が聞こえたけど」

「何をされたの？」

私はそんな子供たちを変わらない笑顔で見ながら手袋を外し一人の子供に触れる。

すると子供は聞いたことのない悲鳴を発しながらボロボロに崩れ落ちた。

それを見た他の子供たちは恐怖で染まった悲鳴を上げ私から離れる。

目の前で崩れ落ちた子供を見て唖然としていると、どこからか先生の声が聞こえる。

「す、素晴らしい！実に素晴らしい！！
Aちゃん、実験は成功だよ！もっと、もっとやるんだ。僕に素晴らしい光景をもっと見せてくれ！」