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A side
「屍を食らう鬼達がいるときいて来てみれば...
君がそう？
また随分と可愛い鬼達がいたものですね」
いつも通り戦場で死んだ人から食料や武器を調達してる時、不意に聞こえた声。私もお兄ちゃんも気配すら感じなかった。
すぐさま距離を取り、私を守る形で戦闘態勢に入るお兄ちゃん。
「刀(それ)も屍から剥ぎ取ったんですか。
たった童2人で屍の身ぐるみを剥ぎ、そうして自分達を守ってきたんですか...
大したもんじゃないですか。だけど、そんな剣もう必要ありません」
この他人も私たちを殺しに来たのだろうか...いざとなれば私も加勢しよう、2:1なら私たちの方が有利だ！
なんてことを考えてたら、
「他人(ひと)におびえ自分を護るためだけにふるう剣なんてもう捨てちゃいなさい」
ヒュッ
銀「うわっ！？」 ガチャッ
『？！』
急にソイツは私たちに向かって自分の剣を投げた。咄嗟のことで受け止めきれずに尻餅をついたお兄ちゃんと呆然とする私。
「くれてあげますよ、私の剣。
剣(そいつ)の本当の使い方をしりたきゃ付いてくるといい」
銀/A「『...』」
「これからは剣(そいつ)をふるい、
敵を斬るためではない 弱き己を切るために。
己を護るのではない、
己の 魂を護るために」
銀/A「『！！』」
これまで恨まれ、蔑まれ、殺そうとしてきた大人は幾度となくいた。
けどこの人は違う、そう思った。
お兄ちゃんと顔を見合わせて、去って行く背中を追う。
「...おや、付いてきてくれたんですね」
銀「...お前が来いって言ったんだろ」
「あぁ！そうでしたね。
話は変わりますが...お腹、空きませんか？」
銀「ほんとに変わりすぎだろ！？」
「すみません、さっきからお腹の音抑えるのが精一杯で...」
『おにぎりあるよ？』
「ほんとですかっ！頂いてもいいですか？」
『うん』
「ありがとうございます。
あ。私、吉田松陽って言います。君たちは？」
銀「銀時」
『A』
松「銀時とA...いい名前ですね((ﾓｸﾞﾓｸﾞ」
銀「食いながら喋んなァ！！」
これが私達と先生の出会い。
今思えば全く緊張感ねぇな←
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この小説は幼い夢主さんの心情を交えながら、本編の夢主さん(成人済み)が語っていく形で進めて行く予定です。たまに松下村塾組がゲスト出演するかも？(笑)
☆→松下村塾時代の話
★→現代の英雄達の話(雑談場)
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作者名：イオ | 作成日時：2018年6月2日 1時
