先輩と××…【吉野北人】 (ページ13)

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昨晩は気合を入れてクッキーたくさん作ってしまったせいで授業中なのに猛烈に眠気が襲ってきている

本当は北人先輩のことを考えていて寝れなかったってのもあるけど…

「…zZ」

.

キーンコーン

ざわざわ

「「っ！！」」

「「え、 … 先輩 …よね …いい～」」

「「やばっ… ね！！」」

なに、なんか騒がしい

こっちは寝てるのに、、

「！！！？」

そういえば今昼休み？！

クラスメイト「佐伯さん、先輩が呼んでるよ」

「え！！！！」

びっくりして飛び上がると、
廊下からの女子たちの黄色い歓声の中に
北人先輩がいた

私に気づいたようで手を振ってきた

北「Aちゃーん、きたよー」

「あ、今行きます！！！！」

女子達からの冷ややかな視線とコソコソと聞こえる雑音に少し恐怖を感じながら
クッキーを持って北人先輩の元へ急いだ

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北「1年の階初めていったけど、みんな元気だね～」

北人先輩のせいですよ、と心の中で突っ込んでみたり

「わざわざありがとうございます、これ…」

北「ありがとう！！食べていい？」

「はい…この間より、自信作です」

.

北「！！うまい、めっちゃうまい！」

私が頑張って焼いたクッキーを嬉しそうに頬張るその姿が可愛すぎてついにやけてしまった

「えへへ、頑張った甲斐ありました笑」

北「口開けて」

「ふぇっ？！」

びっくりしすぎて変な音でた…
あーんって、あの、あの、あーん？？！？！

北「いいからはやく」

「…あー」

クッキーを口に入れられた

「おいしい…です//」

触れそうな手と唇、
とても近い先輩の綺麗な顔にドキドキしすぎて
クッキーがいつも倍以上甘く感じた

北「また作ってきてよ」

「はい、ここまで喜んで貰えると作り甲斐があります」

北「…、ここカスついてるよ」

北人先輩が自分の唇の端をトントンと叩いた

「？？」

私も真似るように唇の端を擦ってみる

北「反対のとこ、」

スッ

「っ/////」

北人先輩の顔が近づいて、私の唇を親指で上からひと撫でした

北「ははっ、真っ赤だな～」

今にもプシュ～と効果音が聞こえそうなほど顔が真っ赤になったのを自分でも感じた

北「かわいい笑」

あなたの方が可愛いですよ…
俯きながらそう呟いた

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